3年前の春、入学式が終わった後、高校生活に関して相談のある方どうぞ、と申し上げておいたら、応接室にやってこられた数組の中に、母親と一緒に来た彼がいました。私はたまたま、その係だったのです。
実は芸能活動をしているのですが、高校生活との両立や、ファンとの対応で学校にご迷惑かけたらいけないと思って・・・と、丁寧な申し出。単位制だから、大丈夫ですよ。体に気をつけて、がんばってください。校内にいるファンとの問題があれば、すぐに言ってください、と返すと、ありがとうございますと気持ちよく挨拶して帰って行った。
しばらく元気に登校していて、体育の教師は、ダンスで鍛えているから流石に体が柔らかいなあ、と感心したりしていましたが、やがて、全国巡業や東京の仕事が増えて、登校するのがむつかしくなり、結果的に退学してゆきました。
その彼の顔を久しぶりに新聞で見ました。4月の梅田芸術劇場での公演「ゴールデン・ボーイズ」で亀梨クンと並んでの大きな扱い。ビッグになってきたんだ。職員室で話題になり、若い同僚に関ジャニの中の「B.o.y.s」とかグループ分け?を説明してもらう。私があの鳳蘭さんと共演するのがすごい!と言うと、不審な顔をされる。年を感じました(苦笑)。
ジャニーズ事務所は巨大な組織になって、その頂点にいる木村拓也はこの4月からの月9でギャラの最高額を更新するという話題。また主演映画「武士の一分」がアメリカ公開されるという勢い。でも、その裏で、消えてゆく人材も数限りなくあるのでしょう。今年18才のN君の健闘を祈ります。
四国への旅 4
雨が上がって上天気。緑の城山の上の青空に松山城の天守閣が映える。今日は市内のホテルで若い同僚の結婚式。職場を代表して列席する鶏弁当の友人の付き添い案内と称しての旅です。いい天気でよかった!
式に臨む前に近郊の山を征服するという「鶏弁当の友人」と別れ、「ギターを抱いた友人」(昨日はひとりで松山城に登ったという)と、まずは道後の「子規記念館」へ。ここも久しぶりでしたが、内容は以前にもまして充実。映像も展示もわかりやすく、友人も大感激。土産ショップも充実していて、子規の実物大(160センチに満たない)のパネル写真などもあり、もちろん並んで撮影。ショップの女性店員さんがめちゃ感じよくて気分よし。
展示室内で大きな声で携帯でしゃべっていたおばちゃんには慇懃に注意してやりました。でも「ごめん、もう一件電話させて!」と開き直っている。外へ出ろ!ちゅうねん。
車で「護国神社」へ。正月に通りかかった時は、初詣客と屋台でひしめいていましたが、今は人もなし。大きな紅梅が見事な花をつけておりました。ここでも記念写真。
目当ては境内にある万葉集「にきたづ」の歌碑。「にきたづに 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな 」は額田王の歌とされますが、歌枕には諸説あり、一応この場所がそれとされています。今の松山市街は当時まだ海で、岩山を背にしたこの地が船団を停泊させる適当な浜辺ではあったのかもしれません。名湯、道後温泉も近いことですし・・・。
立派な歌碑ですが、内容的に「国を護る兵士たちの思いを代弁」という説明書きは場所柄とはいえ、ちょっと書きすぎでしょう。満潮、満月を迎え、全船団が出航するというドラマチックな歴史の舞台の高揚感がこの歌の命です。
歌碑から小川伝いに歩いて数分、小さな橋を渡り、坂を少し上って山頭火の終焉の地、「一草庵」(いっそうあん)へ。厳しい放浪の人生を送った俳人の最後は、俳句の盛んな温暖な地での穏やかな生活でした。知人が世話をしたという庵は想像以上のしっかりした一戸建て。もっと小さな粗末な家と思っていました。
NHKドラマ「花遍路」ではヒロイン静子(桃井かおり)の息子が、俳句を嗜む父に指示されて山頭火への差し入れをもってこの庵を訪れる。ガラス戸越しに俳人が寝ているのを見て、昼寝をしていると思ってそのまま帰ってゆく。実は脳卒中で倒れていたのだ・・・。史実をうまく活かした脚色でした。(シナリオは隣町、北条出身の早坂暁さん)。中には入れませんが、雰囲気は十分味わえます。
鉄鉢の 中にも あられ
城山をぐるりと周って、結婚式が行われているだろうホテルの前を右折、城山の裾にある「萬翠荘」(ばんすいそう)へ。明治、いや江戸後半からこの地のリーダー(大名、そして知事)だった久松家が造った迎賓館。豪華な洋館は現在修理工事中。でもいいのです。本当の目的はさらにその裏にある「愚陀仏庵」。
「愚陀仏庵」は夏目漱石の俳号。この家は松山中学に赴任していた漱石が下宿していた家を復元移築したもの。漱石は2階に、当時帰省していた正岡子規を1階に住まわせ、俳友が集まってにぎやかな日々が繰り広げられた舞台。玄関もない、濡れ縁が巡らされた、畳の二部屋が続く、開け放たれたのびやかな造り。ええ家です。
隣に出来た人気の「坂の上の雲ミュージアム」はパスして、ギターを抱いた友人と一路私の実家へ向かいます。
知らない町角を曲がれば、もうそこから「旅」。通勤経路の地下鉄で途中下車、駒川中野駅で降りて、近鉄の今川駅に向かう。歩いて5分ほど。
もうほとんど新しい家ばかりで、古い家はその間に数軒あるのみ。駅前にスーパーはあるが、商店街も短く店も少ない。酒屋、飲み屋を探索。駅徒歩5分圏内に中華、お好み焼き、居酒屋、すし屋(ちょっとこじゃれている)、立ち飲み、たこ焼き、焼き鳥・・・合わせて8軒ほど。
ちょっとのぞいた時の、大将の表情の明るさから焼き鳥屋を選ぶ。客は60代から70代の男性3名、すべてカウンター。話題は、寒くて一日家にいたから運動不足だ、テレビで明るいニュースがない、子殺しが多い、大阪府知事は、阪神キャンプは、パウエルはどうなる・・・
皮、ずりなどを焼いてもらって、燗酒を注文。あっさり、辛口。これがおいしかった。2本飲んで支払いは1700円。ちょっといい気分で帰りました。
伊予の旅 3
2月9日、友人二人と松山で別れていったん今治市の実家へ戻る。途中の北条市で昼食の材料を買って帰る。あれこれ雑務、相談をして、午後4時過ぎに再び松山へ出発。
インターネットで予約した道後のビジネスホテルは、期待していなかった分よかったです。最上階(10階)の西向き、松山城が窓から正面に見える「眺めのいい部屋」。最近はやりの滞在型というのかな、和室にベッドひとつある洋室、6畳くらいのダイニングキッチンには流し、レンジ、ポット、炊飯器、食器と一応生活用具がすべてそろっている。これで一泊3000円は安い!
鶏弁当の友人はすでに、缶ビールを飲みつつ、ギターを抱えた友人が置いていったギターをかき鳴らしている。
まず、友人ふたりの演奏と歌を聴いて、私はちょっと飲んで、すっかり日が暮れたころ、道後温泉へ。何年振りだろう、土産物屋やアーケ−ド、周囲のホテルはきれいになっているが、道後温泉本館は相変わらずのたたずまい。写真を撮り、これもネットで検索しておいて、ホテルのフロントに相談して決めた居酒屋へ。ギターを抱えた友人は一滴を飲みませんが、鶏弁当の友人はビール好き。でも寒いからと地酒の「雪雀」を薦めたらこれが当たりました。すごく気に入って盃を重ね、いい気分でホテルに帰り、ぐちゃぐちゃ言いながら、すっきり聳える松山城の夜景を眺めつつ、いつの間にか私はベッドの部屋で眠ってしまいました。
2008年2月27日
地下鉄阿倍野駅入り口のホームレスと市当局のバトル?はまだ決着がつかない様子。ここ数日ホームレスの姿を見ません。ダンボールもまたきれいに処理されている。先週は寒い朝、ダンボールの隙間から、靴を履いた右足と、靴下のみの左足が見えてドキッとしたものです。かすかに動いていたので、生存していたことは間違いないのですが・・・。いつも「明日の我が身」と思ってしまいます。ただ、世捨て人になるなら、街中より、山中がいいと思ったりします。
通勤路をちょっと外れた二階建て。ここのベランダで鶯を飼っておられる。寄り道を重ねていたら、先日やっと「初音」を聴くことが出来ました。まだ、ケキョ、ケキョと練習不足ではありますが・・・。
ローマ人の物語
昨夜は飲んでええかげんな記憶で書いてしまいました。再確認。カエサル(シーザー)のローマ凱旋。彼の子飼いの歴戦の勇者たちは、パレードの際に唱えたシュプレヒコールは
「市民たちよ、女房を隠せ。禿の女たらしのお出ましだ!」
カエサルのその言葉はやめてくれというのもパフォーマンスなのでしょう。敬愛する最高司令官の抗議でも聞き入れない、なにを唱和しようとそれは軍団兵の権利であるという考え、さらにいい気になりがちな凱旋将軍に水を掛ける文句は、神々が凱旋将軍に嫉妬しないようにとの凱旋式の伝統だったのだそうです。
ただし50代を迎えたカエサルが額の後退を気にしていたのは事実らしく、元老院は例外的に凱旋式以外でも月桂冠をつけることを許したのだそうです。これで頭を隠せるとカエサルは大変喜んだらしい。そのあたりが可愛い。
伊予の旅 2
2月9日の朝。5時15分、今治到着。暗く、寒く、おまけに雨。国道を南に下る。高縄半島は「東に向かって走る犬の形をした愛媛県」の頭にあたる部分で、今治市はその目のあたり、そこから犬の喉下になる壬生川(にゅうがわ)に至る。そこでファミレスに入り、雨止みを待つが上がる気配なし。
懐かしい愛媛の言葉が飛び交っている。私とギターを抱いた友人は「オジヤ」をいただいたが、もうひとりの友人の食べている名物の鶏定食がおいしそうなので分けてもらう。これが本当においしかった。知る人ぞ知る、今治近辺は焼き鳥の名所なのですよ。
雨をついて走っていると趣ある社が。そういうところへすっと寄れるのが、気の合う仲間のドライブ旅行の強み。巨大なヒノキの古木が横たわっている。例によって弘法大師ゆかりのもの(なんたって四国、お膝元です!)。神社と寺が隣接しているのも定番。境内の掃除が行き届いているのも気持ちよい。昔は毎日曜日、氏子の子供たちの仕事だったのですが・・。今はどうなっているのだろう?老人会のボランティアかも知れませんね。
愛媛犬の首の部分を東から西へ横切る道が昔の「桜三里」。緑の渓谷の中、さぞ春夏秋は美しいのでしょうが、この日は雪と霙と雨が交互にやってくるあいにくの天気。山好きで「皿ヶ峯」の登頂を目指していた鶏弁当の友人はこの時点でこの日の山を諦め、一緒に松山市内を目指すことにする。
松山郊外の「坊っちゃん劇場」をちらっと見て、市内に入る。いつ来ても、のどやかないい街。松山城をいただく城山をぐるりと周って、その日の宿泊地の道後のビジネスホテルへ。
荷物を置かせてもらって、鶏弁当の友人は車に乗せてきた自転車を組み立てて、走りに出かけ、ギターを抱いた友人は歩いて市内見物に。私は車で一路両親の待つ実家へ向かいます。松山から40分。今治で下船して5時間、高縄半島をほぼ一周してきたわけです。
2008年2月25日
期末考査終了。入学年次の基礎クラスを二つ持っているのですが、中学にもほとんど行っていなかった生徒が大半でした。学力はもちろんですが、そもそも授業に出るという習慣ができていませんから、出席することがまず難問。最後の授業は1名でした。最終的に単位を取れそうな者は30人中数名という結果になりそうです。
いろいろなプリントや目先を変えた教材を用意しても、空振りに終わることが多く、意欲を殺がれることが多かったです。でも、その気配を見せたら、生徒はより引いていまう。気合を入れて教室に向かい、がっかりして帰ってくることが続きました。
授業料を減免しているのにもったいない。学校に来ない、来ても食堂でたむろしている。校内ならまだまし、ご近所のマンションや住宅内でうろうろして迷惑を掛ける・・・時間が、彼らの持つ時間やエレルギーが無駄になってゆくのがもったいない・・・。
卒業とか、就職とか、近未来の目標を持つこともできない。やりたいことがわからない。本を読まない、ドラマを見ない、人の話を聞かない・・・世界に目を向けなければ、興味や好奇心が広がることもないだろう。これから何十年の人生をどうやって生きて、楽しんでゆくことができるのだろうか・・・。それをどう伝えたらいいのか、わかりません。
ローマ人の物語
いよいよカエサルとポンペイウスの対決。ポンペイウスは20代から頭角を現し、陽の当たる道を歩き続けたが、人生の第4コーナーを回って、カエサルに追いつかれ、最後の直線で一騎打ちになる。
客観的な兵力で圧倒的に劣るカエサルは、でも、決して落ち込まない。いつもあらゆる手を打ち、失敗してもめげず、新たな手を繰り出してゆく。それに、兵士を鼓舞してゆくのがうまい。
塩野さんは「実の人」ポンペイウスに対して、カエサルは「実と虚の人」と言いますが、カエサルの変幻自在「人たらし」」振りが痛快です。
ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン | ||
ダニエル・デイ=ルイス | ||
マリオン・コティヤール | ||
ハビエル・バルデム | ||
ティルダ・スウィントン | ||
『ヒトラーの贋札』 ドイツ・オーストリア | ||
『レミーのおいしいレストラン』 |
来週に発表が迫った、アカデミー賞のノミネート作品は下記の5作品。かなり過激な作品が揃っているみたいで、楽しみです。カナダから来ている英語講師のジミーさんは熱烈な映画ファン。「ノーカントリー」に期待しているみたいです。この作品は賞の発表結果待ちで3月初旬公開です。「つぐない」にはイギリスの若手美女、キーラ・ナイトリーが、「フィクサー」には男前、ジョージ・クルーニーが出ています。どちらも今、絶好調で乗っている俳優ですね。
作品賞[Best Picture] |
[ノミネート] |
最近見た映画
「 クレオパトラ 」
今「ローマ人の物語」を読んでいることもあって、つい手が伸びてしまいました。ただ、あのエリザベス・テーラーの主演作(この映画製作時、私は中学生だったけれど、印象は強烈。スキャンダル⇒テーラーとリチャード・バートンの恋と、テーラーの病気、制作費の超過、公開日が迫っても仕上がらない、プロデューサーの自殺未遂・・・結果、興行的に大失敗、20世紀フォックスが傾く・・・)ではありません。
もうひとりの美女、ビビアン・リーの主演作もあった。これは見ていないけれど、きれかったでしょうね。
今回見たのは、1937年のハリウッド版、それもセシル・B・デミル監督の史劇という安定版。主演はクローデット・コルベール。「ある夜の出来事」で共演のクラーク・ゲーブルと共にアカデミー主演賞を貰った、コケティッシュな演技のうまい中型のかわいい女優さん。どうしてもあの映画の、スカートをチラッとめくってヒッチハイクをするお嬢さんのイメージがこびりついているのですが、力演です。
最初、大女優、グロリア・スワンソンにオファーされたようですが、断られたとのこと。スワンソンがやっていたら、テーラーより凄みがあったかも。まあ、大女優でない分、監督が自由に動かして、存在過剰にしていないところが好印象。映画としては白黒の画面の迫力をうまく生かして、デミル監督お得意のドラマチックな史劇大作になっています。シーザーとアントニーの役者もちょっと印象が薄い。これは監督の映画だったようです。
「 今宵、フィッツジェラルド劇場で 」
「今宵」の後に読点が入るのがポイントで、なかなか検索出来ませんでした。先年亡くなったロバート・アルトマン監督の遺作。見たいと思っていたのに、大阪での公開はあっという間に終わってしまいました。
カントリー・ミュージックを中心に流している地方ラジオ局の公開音楽番組。それの会場がフィッツジェラルド劇場。でも、不振で今夜で打ち切りということになっているが、プロデューサーは出演者にも。客にもそれを言わないでさりげなく幕にしようと思っている。しかしその噂は広がり、それは最後のステージを微妙に盛り上げてゆく。そこに謎めいた白衣の美女が登場、そしてある男が急死する・・・。
時は流れてゆく、人も変わってゆく、でも人や音楽を愛する思いは伝わってゆく・・・そのテーマを群集処理の得意なアルトマン監督は多彩な登場人物を見事に捌きつつ、観客に着実に伝えます。
ハリウッドで最も俳優に人気のある監督と言われる通り、豪華なキャストが軽い役でも出ています。盛りを過ぎた姉妹デュオの妹役で見事な歌声を聞かせる、メリル・ストリープがさすがにいい。彼女は今、ミュージカル「マンマ・ミーア」に主演中です。すごいなあ。あの熱い演技がいやだという人の気持ちもわかりますが、この映画でも、引くときは引き、がんばって自分だけが浮いたりは決してしない、名優たる所以でしょう。
白衣の美女(顔はほとんど見えない)はあの世から男を迎えに来た天使だったのです。アルトマン自身の死を予兆させるような暗い画面が続きますが、カメラの腕もあり、明るい印象を残す映画でした。
1953年チョモランマに初登頂 58年、南極点到達 77年、ガンジスの源流まで遡る。冒険を続けつつ、地域にも尽くす、還元する。ネパールに学校63校、その他病院や施設を寄贈。遺族は固辞したが ニュージーランド国葬。ネパールからも多くの人が駆けつけた。
野村 又三郎さん (狂言和泉流 野村又三郎家十二代 脳腫瘍 86才)
1メートル50センチ、細身、昨年五月の公演で、六才の孫信朗くん扮する地蔵を背負って登場。親子三代の演じる「金津地蔵」が評判でした。
千紫(せんし) 知恵さん (小唄家元 心不全 104才)
103才まで国立演芸場での公演でのトリを勤めた。90才で心臓の手術。でも毎日練習。毎朝薄めた牛乳で洗顔、1週間に一度美容院へ通ってはったとか。ご立派。
山田卓さん(振り付け師 多臓器不全 76才)
タカラヅカ、劇団四季、紅白歌合戦・・・芸能界に無くてはならない人でした。稽古場を掛け持ちし、東京大阪一日2往復はざら。10年前にパーキンソン病を病む。最期の言葉は「振り付けしたいな」。死に装束は稽古着、棺にタオル。
バレンティノさん 引退
イタリアファンション界の大御所。なぜかミラノでくパリで最後のショー。真っ赤なドレスを並べた華やかな舞台で45年のキャリアに幕。
スザンヌ・プレシェットさん (女優 年齢は意外と若かった)
「恋愛専科」「避暑地の出来事」・・・大柄で明るく華やかな美人女優のイメージ。トロイ・ドナヒューとのコンビが忘れられません。
チコ本間さん(「ロス・インディオス」バンドリーダー 67才)
「コモエスタ赤阪」「別れても好きな人」・・・昨年のクリスマスに自宅ベランダから転落死。なにがあったのでしょう?
谷口千吉さん(映画監督、肺炎、92才)
映画「銀嶺の果て」(1947年)で注目。でも、監督としては作品を作る機会に恵まれませんでした。八千草薫さんのご主人として有名?でしたが、イベントのプロデューサーなどもやってはったとか。八千草さんの本名は谷口瞳と今回知りました。こっちの名前もステキです。
桂 銀淑(ケイウンスク)さん 逮捕 覚醒剤所持
ファンだったのに・・・。まだ46才。カムバックしてほしい。
豊竹 十九太夫 (文楽太夫 文楽協会から契約解除 76才 )
現在4人しかいないクライマックスの担い手「切り場語り」が資金着服問題で解雇されるなんて・・・。もう、戻れないだろうなあ。
オスカー・ピーターソンさん (ジャズ・ピアニスト 腎臓疾患 82才)
チャーリー・パーカー、エラ・フィッツジェラルドらと名演奏を繰り広げ、グラミー賞7回受賞の「鍵盤の帝王」。しかしすごいのは93年脳卒中で倒れ左手の自由を失った後も片手で演奏を続けたこと。
2008年2月8日
注目の人
バラク・オバマ上院議員
アフリカ系アメリカ人 ケニア人留学生と米国人の間にハワイで生まれ 日系人の中で育つ
父方の祖父の名はフセイン イスラム教徒 離婚してインドネシア留学生と再婚した母親とジャカルタに住んだ
コロンビア大学 ハーバード法科大学院、弁護士から上院議員 の典型的東部エリートでもある。
グローバルな家庭ではあるようですね。
鷲田清一さんのエッセイから
「待つ」 「待たなくてよい時代になった。待つことが出来ない社会になった」
携帯が原因なんですね。
芥川喜好さんのエッセイから
「気長に待つことは人生の喜びのひとつだった。今はすぐに結論がでないと我慢ならない時代です。人のことなど待っていられません。自分からどんどん行く。そうして自分の思いだけは遂げる・・・。」
確かにそのとおりだと思います。我慢ができなくてすぐ暴れる・・・。
「八十の 母刀自薺(なずな) とんとんと」 中田みづほ
これから仕度して帰省します。
やっと寒くなったと思うと、もう立春を過ぎました。でもこれからが寒さの本番。いつも入試や卒業式あたりは冷え込むのです。
とはいえ、朝が早くなってきたのはうれしい。電車通勤の車窓から、上る朝日を眺めています。
先日の朝、阿倍野駅校内で怒鳴り声。その後、殴ったらアカン!と制止する大声。近づくと、若い男が中年男性に殴りかかっている、それを止めている背の高い若者。ふたりは会社の同僚か?どうもスリかなにかの現場を抑えた様子で、中年男はすくんだ様子でうなだれている。いっちょかみしようかと思ったけれど、7時50分から生活指導の申し渡し(申し渡すのは管理職、こちらは交通整理)が4件控えている。駅員を呼んでいる気配を確認してその場を離れる。みんなこの騒ぎを気にしつつ改札口に急いで、立ち止まったものは私をふくめ2名ほどでした。
申し渡しは4組中2組が遅刻。大事なことなのに、親子共にその自覚が欠けていると思います。寒い校門、玄関で長い時間待っているのに、こちらからの、おはようございます、の挨拶にひとりの保護者(若い母親)は返事もしない。これでは指導は入りません。
ローマ人の物語 第9巻
いよいよ、ユリウス・カエサルの時代が来ます。彼の不思議なところ、天文学的な借金を重ねてゆくこと。それも平気に見える。さらに、債権者(たとえば大口の融資者クラッスス)と債務者の立場が逆転して、借りている方が偉そうにしている。
塩野さんによれば、それは彼の性質と、額の大きさがポイントなのではないか。巨額過ぎる借金を抱える相手は倒れないように支えるしかなくなってゆくのだ・・・。
もうひとつ、彼の好色ぶり、いや、もてぶり。女性が列をなして順番を待っているといわれた。男前でもないのに・・・。こちらのポイントは若い独身女性は狙わない(結婚を迫られるから)、ほとんど夫のある女性や未亡人(それも有名人の)を、やすやすと愛人にして、隠さない。そして決して捨てない。最後まで面倒をみる。あのブルータスのお母さんも、降るような再婚の話を蹴って、20年間、クレオパトラが登場するまで第1の愛人の座に拘った・・・。うーむ、わからん。
これも塩野さんによれば、女性は無視される、ないがしろにされるのが一番いや、愛人でも日陰の身ではなく、公然の愛人となれば許せる、パ−ティにも同伴、いつまでも大事にしてもらえるならいい・・・。
ウチの嫁ハンにそれをいうと、そうかなあ・・・と首をかしげていましたが・・・。
作品賞(ドラマ部門) |
『Atonement/つぐない』 ■ノミネート 『American Gangster/アメリカン・ギャングスター』 『Eastern Promises/イースタン・プロミセズ』 『The Great Debaters/ザ・グレイト・デバターズ』 『Michael Clayton/フィクサー』 『No Country for Old Men/ノーカントリー』 『There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 |
作品賞(ミュージカル/コメディ部門) |
『Sweeney Todd/スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師』 ■ノミネート 『Across The Universe/アクロス・ザ・ユニバース』 『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』 『Hairspray/ヘアスプレー』 『Juno/ジュノ』 |
監督賞 |
ジュリアン・シュナーベル 『The Diving Bell and the Butterfly/潜水服は蝶の夢を見る』 ■ノミネート ティム・バートン『Sweeney Todd/スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師』 イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン『No Country for Old Men/ノーカントリー』 リドリー・スコット『American Gangster/アメリカン・ギャングスター』 ジョー・ライト『Atonement/つぐない』 |
主演男優賞(ドラマ部門) |
ダニエル・デイ・ルイス 『There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 ■ノミネート ジョージ・クルーニー『Michael Clayton/フィクサー』 ジェームズ・マカボイ『Atonement/つぐない』 ヴィゴ・モーテンセン『Eastern Promises/イースタン・プロミセズ』 デンゼル・ワシントン『American Gangster/アメリカン・ギャングスター』 |
主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門) |
ジョニー・デップ 『Sweeney Todd/スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師』 ■ノミネート ライアン・ゴズリング『Lars and the Real Girl/ラース・アンド・ザ・リアル・ガール』 トム・ハンクス『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』 フィリップ・シーモア・ホフマン『The Savages/ザ・サベージ』 ジョン・C. ライリー『Walk Hard: The Dewey Cox Story/ウォーク・ハード』 |
主演女優賞(ドラマ部門) |
ジュリー・クリスティ 『Away From Her/アウェイ・フロム・ハー〜君を想う』 ■ノミネート ケイト・ブランシェット『Elizabeth: The Golden Age/エリザベス〜ゴールデン・エイジ』 ジョディ・フォスター『The Brave One/ブレイブ ワン』 アンジェリーナ・ジョリー『A Mighty Heart/マイティ・ハート〜愛と絆』 キーラ・ナイトレイ『Atonement/つぐない』 |
主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門) |
マリオン・コティヤール 『La Vie En Rose/エディット・ピアフ〜愛の讃歌』 ■ノミネート エイミー・アダムス『Enchanted/魔法にかけられて』 ニッキー・ブロンスキー『Hairspray/ヘアスプレー』 ヘレナ・ボナム・カーター『Sweeney Todd/スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師』 エレン・ペイジ『Juno/ジュノ』 |
助演男優賞 |
ハビエル・バルデム 『No Country for Old Men/ノーカントリー』 ■ノミネート ケーシー・アフレック『The Assassination of Jesse James/ジェシー・ジェームズの暗殺』 フィリップ・シーモア・ホフマン『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』 ジョン・トラヴォルタ『Hairspray/ヘアスプレー』 トム・ウィルキンソン『Michael Clayton/フィクサー』 |
助演女優賞 |
ケイト・ブランシェット 『I'm Not There/アイム・ノット・ゼア』 ■ノミネート セルシャ・ローナン『Atonement/つぐない』 ジュリア・ロバーツ『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』 エイミー・ライアン『Gone Baby Gone/愛しき者はすべて去りゆく』 ティルダ・スウィントン『Michael Clayton/フィクサー』 |
外国語作品賞 |
『The Diving Bell and the
Butterfly/潜水服は蝶の夢を見る』(仏/米) ■ノミネート 『4 Months, 3 Weeks and 2 Days/4か月、3週と2日』(ルーマニア) 『The Kite Runner/君のためなら千回でも』(米) 『Lust, Caution/ラスト、コーション』(台湾) 『Persepolis/ペルセポリス』(仏) |
アニメ賞 |
『Ratatouille/レミーのおいしいレストラン』 ■ノミネート 『Bee Movie/ビー・ムービー』 『The Simpsons Movie/ザ・シンプソンズ MOVIE』 |
脚本賞 |
『No Country for Old Men/ノーカントリー』 ■ノミネート 『Juno/ジュノ』 『Atonement/つぐない』 『The Diving Bell and the Butterfly/潜水服は蝶の夢を見る』 『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』 |
音楽賞 |
『Atonement/つぐない』 ■ノミネート 『Eastern Promises/イースタン・プロミセズ』 『Grace Is Gone/グレース・イズ・ゴーン』 『Into the Wild/イントゥ・ザ・ワイルド』 『The Kite Runner/君のためなら千回でも』 |
オリジナルソング賞 |
"Guaranteed"『Into the Wild/イントゥ・ザ・ワイルド』 ■ノミネート "Despedida"『Love in the Time of Cholera/コレラの時代の愛』 "Grace Is Gone"『Grace Is Gone/グレース・イズ・ゴーン』 "That's How You Know"『Enchanted/魔法にかけられて』 "Walk Hard"『Walk Hard: The Dewey Cox Story/ウォーク・ハード』 |