Kan-Kan の雑記帳



2008年2月29日

3年前の春、入学式が終わった後、高校生活に関して相談のある方どうぞ、と申し上げておいたら、応接室にやってこられた数組の中に、母親と一緒に来た彼がいました。私はたまたま、その係だったのです。


実は芸能活動をしているのですが、高校生活との両立や、ファンとの対応で学校にご迷惑かけたらいけないと思って・・・と、丁寧な申し出。単位制だから、大丈夫ですよ。体に気をつけて、がんばってください。校内にいるファンとの問題があれば、すぐに言ってください、と返すと、ありがとうございますと気持ちよく挨拶して帰って行った。


しばらく元気に登校していて、体育の教師は、ダンスで鍛えているから流石に体が柔らかいなあ、と感心したりしていましたが、やがて、全国巡業や東京の仕事が増えて、登校するのがむつかしくなり、結果的に退学してゆきました。


その彼の顔を久しぶりに新聞で見ました。4月の梅田芸術劇場での公演「ゴールデン・ボーイズ」で亀梨クンと並んでの大きな扱い。ビッグになってきたんだ。職員室で話題になり、若い同僚に関ジャニの中の「B.o.y.s」とかグループ分け?を説明してもらう。私があの鳳蘭さんと共演するのがすごい!と言うと、不審な顔をされる。年を感じました(苦笑)。


ジャニーズ事務所は巨大な組織になって、その頂点にいる木村拓也はこの4月からの月9でギャラの最高額を更新するという話題。また主演映画「武士の一分」がアメリカ公開されるという勢い。でも、その裏で、消えてゆく人材も数限りなくあるのでしょう。今年18才のN君の健闘を祈ります。



四国への旅  4


雨が上がって上天気。緑の城山の上の青空に松山城の天守閣が映える。今日は市内のホテルで若い同僚の結婚式。職場を代表して列席する鶏弁当の友人の付き添い案内と称しての旅です。いい天気でよかった!


式に臨む前に近郊の山を征服するという「鶏弁当の友人」と別れ、「ギターを抱いた友人」(昨日はひとりで松山城に登ったという)と、まずは道後の「子規記念館」へ。ここも久しぶりでしたが、内容は以前にもまして充実。映像も展示もわかりやすく、友人も大感激。土産ショップも充実していて、子規の実物大(160センチに満たない)のパネル写真などもあり、もちろん並んで撮影。ショップの女性店員さんがめちゃ感じよくて気分よし。


展示室内で大きな声で携帯でしゃべっていたおばちゃんには慇懃に注意してやりました。でも「ごめん、もう一件電話させて!」と開き直っている。外へ出ろ!ちゅうねん。


車で「護国神社」へ。正月に通りかかった時は、初詣客と屋台でひしめいていましたが、今は人もなし。大きな紅梅が見事な花をつけておりました。ここでも記念写真。


目当ては境内にある万葉集「にきたづ」の歌碑。「にきたづに 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな 」は額田王の歌とされますが、歌枕には諸説あり、一応この場所がそれとされています。今の松山市街は当時まだ海で、岩山を背にしたこの地が船団を停泊させる適当な浜辺ではあったのかもしれません。名湯、道後温泉も近いことですし・・・。


立派な歌碑ですが、内容的に「国を護る兵士たちの思いを代弁」という説明書きは場所柄とはいえ、ちょっと書きすぎでしょう。満潮、満月を迎え、全船団が出航するというドラマチックな歴史の舞台の高揚感がこの歌の命です。


歌碑から小川伝いに歩いて数分、小さな橋を渡り、坂を少し上って山頭火の終焉の地、「一草庵」(いっそうあん)へ。厳しい放浪の人生を送った俳人の最後は、俳句の盛んな温暖な地での穏やかな生活でした。知人が世話をしたという庵は想像以上のしっかりした一戸建て。もっと小さな粗末な家と思っていました。


NHKドラマ「花遍路」ではヒロイン静子(桃井かおり)の息子が、俳句を嗜む父に指示されて山頭火への差し入れをもってこの庵を訪れる。ガラス戸越しに俳人が寝ているのを見て、昼寝をしていると思ってそのまま帰ってゆく。実は脳卒中で倒れていたのだ・・・。史実をうまく活かした脚色でした。(シナリオは隣町、北条出身の早坂暁さん)。中には入れませんが、雰囲気は十分味わえます。


鉄鉢の  中にも  あられ


城山をぐるりと周って、結婚式が行われているだろうホテルの前を右折、城山の裾にある「萬翠荘」(ばんすいそう)へ。明治、いや江戸後半からこの地のリーダー(大名、そして知事)だった久松家が造った迎賓館。豪華な洋館は現在修理工事中。でもいいのです。本当の目的はさらにその裏にある「愚陀仏庵」。


「愚陀仏庵」は夏目漱石の俳号。この家は松山中学に赴任していた漱石が下宿していた家を復元移築したもの。漱石は2階に、当時帰省していた正岡子規を1階に住まわせ、俳友が集まってにぎやかな日々が繰り広げられた舞台。玄関もない、濡れ縁が巡らされた、畳の二部屋が続く、開け放たれたのびやかな造り。ええ家です。


隣に出来た人気の「坂の上の雲ミュージアム」はパスして、ギターを抱いた友人と一路私の実家へ向かいます。


2008年2月28日

知らない町角を曲がれば、もうそこから「旅」。通勤経路の地下鉄で途中下車、駒川中野駅で降りて、近鉄の今川駅に向かう。歩いて5分ほど。


もうほとんど新しい家ばかりで、古い家はその間に数軒あるのみ。駅前にスーパーはあるが、商店街も短く店も少ない。酒屋、飲み屋を探索。駅徒歩5分圏内に中華、お好み焼き、居酒屋、すし屋(ちょっとこじゃれている)、立ち飲み、たこ焼き、焼き鳥・・・合わせて8軒ほど。


ちょっとのぞいた時の、大将の表情の明るさから焼き鳥屋を選ぶ。客は60代から70代の男性3名、すべてカウンター。話題は、寒くて一日家にいたから運動不足だ、テレビで明るいニュースがない、子殺しが多い、大阪府知事は、阪神キャンプは、パウエルはどうなる・・・


皮、ずりなどを焼いてもらって、燗酒を注文。あっさり、辛口。これがおいしかった。2本飲んで支払いは1700円。ちょっといい気分で帰りました。


伊予の旅 3


2月9日、友人二人と松山で別れていったん今治市の実家へ戻る。途中の北条市で昼食の材料を買って帰る。あれこれ雑務、相談をして、午後4時過ぎに再び松山へ出発。


インターネットで予約した道後のビジネスホテルは、期待していなかった分よかったです。最上階(10階)の西向き、松山城が窓から正面に見える「眺めのいい部屋」。最近はやりの滞在型というのかな、和室にベッドひとつある洋室、6畳くらいのダイニングキッチンには流し、レンジ、ポット、炊飯器、食器と一応生活用具がすべてそろっている。これで一泊3000円は安い!


鶏弁当の友人はすでに、缶ビールを飲みつつ、ギターを抱えた友人が置いていったギターをかき鳴らしている。


まず、友人ふたりの演奏と歌を聴いて、私はちょっと飲んで、すっかり日が暮れたころ、道後温泉へ。何年振りだろう、土産物屋やアーケ−ド、周囲のホテルはきれいになっているが、道後温泉本館は相変わらずのたたずまい。写真を撮り、これもネットで検索しておいて、ホテルのフロントに相談して決めた居酒屋へ。ギターを抱えた友人は一滴を飲みませんが、鶏弁当の友人はビール好き。でも寒いからと地酒の「雪雀」を薦めたらこれが当たりました。すごく気に入って盃を重ね、いい気分でホテルに帰り、ぐちゃぐちゃ言いながら、すっきり聳える松山城の夜景を眺めつつ、いつの間にか私はベッドの部屋で眠ってしまいました。


2008年2月27日

 地下鉄阿倍野駅入り口のホームレスと市当局のバトル?はまだ決着がつかない様子。ここ数日ホームレスの姿を見ません。ダンボールもまたきれいに処理されている。先週は寒い朝、ダンボールの隙間から、靴を履いた右足と、靴下のみの左足が見えてドキッとしたものです。かすかに動いていたので、生存していたことは間違いないのですが・・・。いつも「明日の我が身」と思ってしまいます。ただ、世捨て人になるなら、街中より、山中がいいと思ったりします。


通勤路をちょっと外れた二階建て。ここのベランダで鶯を飼っておられる。寄り道を重ねていたら、先日やっと「初音」を聴くことが出来ました。まだ、ケキョ、ケキョと練習不足ではありますが・・・。


 ローマ人の物語 


昨夜は飲んでええかげんな記憶で書いてしまいました。再確認。カエサル(シーザー)のローマ凱旋。彼の子飼いの歴戦の勇者たちは、パレードの際に唱えたシュプレヒコールは


「市民たちよ、女房を隠せ。禿の女たらしのお出ましだ!」


 カエサルのその言葉はやめてくれというのもパフォーマンスなのでしょう。敬愛する最高司令官の抗議でも聞き入れない、なにを唱和しようとそれは軍団兵の権利であるという考え、さらにいい気になりがちな凱旋将軍に水を掛ける文句は、神々が凱旋将軍に嫉妬しないようにとの凱旋式の伝統だったのだそうです。


 ただし50代を迎えたカエサルが額の後退を気にしていたのは事実らしく、元老院は例外的に凱旋式以外でも月桂冠をつけることを許したのだそうです。これで頭を隠せるとカエサルは大変喜んだらしい。そのあたりが可愛い。


伊予の旅 2


 2月9日の朝。5時15分、今治到着。暗く、寒く、おまけに雨。国道を南に下る。高縄半島は「東に向かって走る犬の形をした愛媛県」の頭にあたる部分で、今治市はその目のあたり、そこから犬の喉下になる壬生川(にゅうがわ)に至る。そこでファミレスに入り、雨止みを待つが上がる気配なし。


懐かしい愛媛の言葉が飛び交っている。私とギターを抱いた友人は「オジヤ」をいただいたが、もうひとりの友人の食べている名物の鶏定食がおいしそうなので分けてもらう。これが本当においしかった。知る人ぞ知る、今治近辺は焼き鳥の名所なのですよ。


雨をついて走っていると趣ある社が。そういうところへすっと寄れるのが、気の合う仲間のドライブ旅行の強み。巨大なヒノキの古木が横たわっている。例によって弘法大師ゆかりのもの(なんたって四国、お膝元です!)。神社と寺が隣接しているのも定番。境内の掃除が行き届いているのも気持ちよい。昔は毎日曜日、氏子の子供たちの仕事だったのですが・・。今はどうなっているのだろう?老人会のボランティアかも知れませんね。


愛媛犬の首の部分を東から西へ横切る道が昔の「桜三里」。緑の渓谷の中、さぞ春夏秋は美しいのでしょうが、この日は雪と霙と雨が交互にやってくるあいにくの天気。山好きで「皿ヶ峯」の登頂を目指していた鶏弁当の友人はこの時点でこの日の山を諦め、一緒に松山市内を目指すことにする。


松山郊外の「坊っちゃん劇場」をちらっと見て、市内に入る。いつ来ても、のどやかないい街。松山城をいただく城山をぐるりと周って、その日の宿泊地の道後のビジネスホテルへ。


荷物を置かせてもらって、鶏弁当の友人は車に乗せてきた自転車を組み立てて、走りに出かけ、ギターを抱いた友人は歩いて市内見物に。私は車で一路両親の待つ実家へ向かいます。松山から40分。今治で下船して5時間、高縄半島をほぼ一周してきたわけです。



2008年2月26日
 
 子どもの頃は毎年この日に「2・26事件」の特集や関連番組があったものですが・・・昭和も遠くなってしまいました。
 
 昨日、入試。いろいろありましたが、なんとか終了。今日が採点日。私は作文の採点係なので、昨日からカンヅメで二日がかりで280枚の作文を読む。
 
 「○○について書け」という年来の形を破って、今年は斬新な設問。「時間」について、自分のイメージをひとつの言葉にして、その理由を記せ、という面白いがなんとも難しい問題。感性と知性を同時に問うわけですね。
 
 200字前後の指定で、文章題3問と合わせて40分でというのはかなり厳しい。
 
 「イメージ」という言葉の意味がわからない受験生も多い。したがって第1関門で躓く者が多く、評価につながらない。何十回と作文の採点をしましたが、これほどたくさんの零点をつけたことはなかったです。
 
 時間は大切だ、時間を守らなければ、時間は不思議だ、楽しい時間は速く過ぎ(ほとんどの受験生が「速い」と「早い」を使い間違えている)面白くない時間の経つのは遅い・・・そのようなパターンの文章ばかり、これでは設問への答えになりません。心に残った文は4つだけでした。
 
 中堅校以上では面白い解答がいろいろあって、点数もばらけて、入試問題としての機能は果たせるのでしょう。発想は悪くない。でも問題作成の委員会の先生は底辺校の現状をご存じないのでしょう。
 
 作文の課題だけでも各学校に任せてくれたらどうでしょう。「昨夜から今日までの出来事で心に残ったことを具体的に書け」なんて問えば、結構書くだろうし、点も出せるのですが・・・。
 
 さて、自分なら時間をどうイメージするか?「花」「川の流れ」「瀧」「彗星」・・・。ウーム、やっぱり40分の中の10分、15分で書ける課題作文ではありませんね。
 
 ローマ人の物語 12巻
 
 カエサルが、年長の旧友であり、娘の婿であり、唯一のライバルであったポンペイウスを打ち破って、いよいよ、ローマの頂点に立つ。ガリアからギリシアへ、そしてエジプトまで遠征、ハードな戦いの連続でやっと区切りの時がくる。でも、そこで、まだ西アジアで戦いが続いているのに、クレオパトラと2ヶ月のナイルの船旅という休暇を取る。そのあたりの切り替えのすごさ。
 
 いよいよローマに凱旋。英雄の花の舞台で、長年生死を共にした部下達は「ハゲ面カエサルのお帰りだ、旦那は奥さんを奥に隠しておけ!」とシュプレヒコールを唱える。カエサルは止めてくれと懇願したらしい。好色なカエサルの兵士に愛された一面。
 
 独裁官になったけれど、スッラのように政敵を粛清しない。命を助け、却って重く用いたりする。そのカエサルの「寛容さ」がまた新たな愛憎を生んでゆく。皮肉なものです。
 

2008年2月25日


 期末考査終了。入学年次の基礎クラスを二つ持っているのですが、中学にもほとんど行っていなかった生徒が大半でした。学力はもちろんですが、そもそも授業に出るという習慣ができていませんから、出席することがまず難問。最後の授業は1名でした。最終的に単位を取れそうな者は30人中数名という結果になりそうです。


 いろいろなプリントや目先を変えた教材を用意しても、空振りに終わることが多く、意欲を殺がれることが多かったです。でも、その気配を見せたら、生徒はより引いていまう。気合を入れて教室に向かい、がっかりして帰ってくることが続きました。


 授業料を減免しているのにもったいない。学校に来ない、来ても食堂でたむろしている。校内ならまだまし、ご近所のマンションや住宅内でうろうろして迷惑を掛ける・・・時間が、彼らの持つ時間やエレルギーが無駄になってゆくのがもったいない・・・。


 卒業とか、就職とか、近未来の目標を持つこともできない。やりたいことがわからない。本を読まない、ドラマを見ない、人の話を聞かない・・・世界に目を向けなければ、興味や好奇心が広がることもないだろう。これから何十年の人生をどうやって生きて、楽しんでゆくことができるのだろうか・・・。それをどう伝えたらいいのか、わかりません。




 ローマ人の物語


 いよいよカエサルとポンペイウスの対決。ポンペイウスは20代から頭角を現し、陽の当たる道を歩き続けたが、人生の第4コーナーを回って、カエサルに追いつかれ、最後の直線で一騎打ちになる。


 客観的な兵力で圧倒的に劣るカエサルは、でも、決して落ち込まない。いつもあらゆる手を打ち、失敗してもめげず、新たな手を繰り出してゆく。それに、兵士を鼓舞してゆくのがうまい。


 塩野さんは「実の人」ポンペイウスに対して、カエサルは「実と虚の人」と言いますが、カエサルの変幻自在「人たらし」」振りが痛快です。

作品賞 WINNER
監督賞 WINNER ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
主演男優賞 WINNER ダニエル・デイ=ルイス
主演女優賞 WINNER マリオン・コティヤール
助演男優賞 WINNER ハビエル・バルデム
助演女優賞 WINNER ティルダ・スウィントン
外国語映画賞 WINNER 『ヒトラーの贋札』 ドイツ・オーストリア
長編アニメ賞 WINNER 『レミーのおいしいレストラン』
 
 
 作品賞、監督賞、主演男優賞(ダニエルは2度目)は本命。英語講師のジミーさんはすでに○○版で見はったそうです。凄味のある殺し屋を演じていたよという助演男優賞のハビエル・バルデムも本命でした。スペインの名優で、スピーチの最後もスペイン語で母親への感謝が述べられました。
 
 番狂わせは主演女優賞のマリオン・コティヤール。シャンソン歌手エデット・ピアフの生涯を演じました。力演でしたが、本人と違って、背も高く、吹き替えなので無理と思われ・・・賞は久しぶりのジュリー・クリスティが確実と言われておりました。
 
 思えば1965年、(私は中3)大本命のジュリー・アンドリュース(「サウンド・オブ・ミュージック」名演)を抑えて、「ダーリング」で受賞したのが、同じ名前の当時の新進女優ジュリー・クリスティでした。皮肉なものです。
 
 白と銀の人魚を思わせるマリオンのドレスが素敵でした。
 
 助演女優賞のティルダ・スウィントンは馴染みが薄いかも知れませんが、「ナルニア国物語」で白い女王を演じた美人女優です。あの時ファッションモデル出身で線が細いと思っていたのですが、演技派だったのですね。
 
「ノーカントリー」はこれで弾みがついて、3月15日公開だそうです。


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2008年2月24日
 
 朝起きると、ベランダの手摺りに薄く雪が積もり、牡丹雪が舞っていました。古市東地区の家々の屋根にも。ひときわ高い3カ所の寺の屋根にも。折良く晴れてきて、その雪が昇り来る朝陽にきらきら光ってきれいでした。
 
 でも、強風・高波などで各地に被害。関東では「春一番」だったそうですが・・・。
 
 午前はテニスで汗を流し、午後は明日の入試に備えて家でゆっくり。NHKで最近よくやるベスト100シリーズ。昼夜7時間ほど、たっぷり見せるのはうれしいけれど、なかなか見切れません。
 
 前回の「世界の名建築100」は見応えありましたが、今日は「スポーツ名場面ベスト100」。なつかしいシーンにジンと来ました。でも東京五輪の円谷選手の力走がなんでボクシングの亀田選手の下位に来るんだ!と怒っておりました。そもそも、名場面に順位などつけるのがおかしいのですね。ちなみに、1位はトリノ五輪の荒川静香さんの「イナバウワー」。2位は甲子園での早稲田実業ハンカチ王子と駒大苫小牧マー君の対決でした。
 
 明日はアカデミー賞の授業式(アメリカでは24日、日曜の夜)。出席するスターはもちろん、スタッフは今頃最後の準備に走り回っていることでしょう。近年、年のせいか、イベントがある度に、とみに裏方やスタッフの動きに目が行きます。「アメリカはアバウト」なんてとんでもない。アカデミー賞なども、開始時間や終了時間は日本ほど厳密ではないけれど、ショーアップや会場の管理などに関してはすごくきめが細かいと思います。それを見るのが楽しい。
 
 東京では「世界らん展」が開幕。こちらの運営も大変だろうなあ。花にランキングをつけるのもどうかと思いますが、毎年の大賞はなるほどと思わされます。昨年はデンドロビュームでした。
 
 今年は「サユリ ヨシナガ」というランが誕生、登場。円形、純白のパフィオペディラム。この種で斑点がないというのが特殊。彼女らしいけれど、よく造り出したものです。
 
 どうしても体脂肪が増える冬もそろそろ終わり。本格的にダイエットを始めようと、夜の散歩を再開。古市の古い町並を抜けて、わずかに残っている桑畑の中の道を北極星に向かって進む。右手の寺山から月が昇ってくる。冬の夜空を眺めるのも久しぶり。北斗七星もカシオペア座もオリオン座も、四国の村の空ほどではもちろんないけれど、しっかり見えました。でも昴は見つけることが出来ませんでした。次回に挑戦しよう。
 
行く人 来る人
 
ロイ・シャイダーさん(米俳優 多発性骨肉腫? 75才)
 
 「ジョーズ」の警察署長、「フレンチ・コネクション」「オール・ザット・ジャズ」・・・いずれもクセのある頑固な人物が似合っていました。その風貌と共に強烈な印象を残す役者でした。
 
市川 崑 さん (映画監督 肺炎 92才)
 
 書きたいことがありすぎて・・・。独特の映像美でしかもずっと第一線で映画を作り続けた(芸術性と興業性のバランスが取れた)偉大な人。奥サマの脚本家、和田夏十さんとのコンビもすばらしかった。
 
 個人的には「ビルマの竪琴」と「細雪」が好きでした。金田一シリーズもきちんと作ってはりましたが、最後の作品になった、30年振りにリメークした「犬神家の一族」はやはりパワーが落ちていました。富司純子(ヒロイン松子夫人)さんと息子の尾上菊之助の共演も話題でしたたが、やはり、監督はヒロインは大好きな岸恵子さんで撮りたかったのではなかったでしょうか?映画はキャスティングが80パーセントだと常々言うてはりました。
 
 ヘビースモーカーとしても有名でしたが、晩年は映画をもっと作りたいからと禁煙してはったそうです。
 
 
「 冴える夜や 大星ひとつ 流れゆく 」  (子規  明治26年 )

2008年2月23日
 
 「 寒声や 誰れ石投げる 石手川 」     ( 子規  明治25年 )
 
 石手川は松山郊外の河川。平野の中心を流れる重信川(しげのぶがわ)より小さいけれど、市街地に近く市民には親しまれている川です。「石」と「石手」の組み合わせは安易のようですが、冬ざれた景色の中の遠景の人の動きがすっと浮かんできます。「動くとも見えで畑うつ男かな」を連想しました。明治25年は私の祖父母の生まれた年です。
 
 金曜の夜、アベノのいつもの路地裏の居酒屋。常連さん5人と、そのうちのひとりの誕生会で盛り上がる。主要メンバーの80才の貴婦人、Zさんはグレーと銀のおしゃれなニットのドレス。
 
 そのお召し物、いいですねえ。
ありがとう、パリで買ったの。
 
何度も書くけれど、なんでこんな店(マスターごめん)に来はんの?
 
 メンバーのひとりが来月、ローマへ旅行に行くという。
いいわねえ、私も行きたい!行きたい!連れていって!とうるさいZさん。ほんまに元気なおばはんです。
Zさんがローマに行かはったら、これがほんまに「老婆の休日」ですね、と私。
受けました。
 
 木金と暖かい日が続いたので、竹之内街道沿いの梅も一気に開いてきました。土曜の朝、買い物ついでに、嫁ハンとドライブで、まずは、竹之内峠下の道の駅付近の、このあたりでは一番大きい白梅の木を見に行く。高さ10メートルくらいの立派な木です。谷間の暗い緑の中に梅の花の白さが清冽。
 
 あちこちの丘や軒先の梅を楽しみつつ、羽曳が丘の道の駅まで引き返してブランチ。パンとピザがおいしい店。のんびり食べていると外の天気は一気に荒れ模様に。「まさか今日の午後はあるまいね。冷蔵庫ではビールくんが呑んでほしそうにしているし・・・」と、テニス仲間にメールを送ると、「もうみんな集まってきています、はよ来なさい」、と厳しい返信。
 
 結局、河南町のコートで、強い西風の中、5時までテニス。途中、サーブしようとした細身のAさんが強風に流されるハプニングも。最後は吹雪になってボールが見えず、切り上げる。全く懲りない人々です。(一応私もそのひとり)
 
 海外ドラママニア?の嫁ハンの影響で、たまに見ることがある「CS1」「探偵モンク」「コールドケース」・・・いずれもめちちゃ面白い。脚本も良くできている。
 
 そこで知ったこと。アメリカでは「殺人事件に時効はない」のです。思えば、当然のことです。
 
 三浦和義容疑者が殺人容疑でサイパンで逮捕される。もう、昔の事(1981年の事件?)と思っていました。しかし捜査は続いていたのですね。「忘れやすい日本人」のひとりであることを改めて自覚しました。反省。
 

2008年2月21日
 
 夕刻、東の焼却場の空が赤い、火かなと思って見ていると、その向こうから大きな月が昇ってきました。旧暦一月十五夜です。澄んだ冬空に久々の明るい月を楽しみました。
 
 20日、職場の若い同僚に誘われて、ヴィアーレ・大阪へ。「ワールド・ジャズ・キャラバン」。西山満さんというベーシスト(なんと72才!)を中心にしたセッションがあるとのこと。ゲストは、なんと日野皓正さん。(帰宅して彼の公式サイトを見たけれど、スケジュールに入っていない。友情出演か?前日まで、信州の方で公演があり、こちらは九千円とか・・・この日は前売り三千円。えええんかいな?)
 
 会場の「ヴィアーレ・大阪」もええ感じ。ロビーでゆったりビールを飲んで、ホールへ。300位のキャパだけれど、ゆったりしている。西山さんはめちゃ元気なおじさんで、メンバーはそれこそ老若多彩、ドラマーは16才。日野さんはあっさり登場。いきなり吹きまくる。
 
 若いときからスターでスタイリッシュ。ちょっと敬遠気味でしたが、年を重ねはって(65才?)ええ感じにならはりました。お腹も出て、二の腕にも肉が付きすぎ、でも、黒のTシャツ、黒白のストライプの上着、赤いチーフは変わらない。スタイリッシュじゃなくなった分、演奏に深みと幅がでてきたように感じます。そして高音の美しさは相変わらず。
 
 72才のベースの活躍、ギター(60代?)も熱演。しばきまくる若いドラムをうまく乗せて、満員の会場は一気に盛り上がってゆく。
 
 休憩時にロビーでワインと焼酎を補充、いい気分。後半も日野さんはずっと出まくり。9才(?)のプロのドラマー(大我くん)も登場、この少年とも日野さんは気軽にジョイント。若いプレーヤー達(サックス、トランペット、ピアノ)が緊張し、興奮しているのがよくわかる。肩で息をして、目を輝かせて、全身で音楽にのめり込んでいる。
 
 日野さんは彼らを持ち上げ、前に押し出してゆく。ちょっと姿が見えないと思うと、舞台袖からガムテープを持ってきて、演奏でずれたコードを舞台にじゃがんで張り直している。
 
 ジャスの魅力はそれぞれの楽器が個性を主張しながら、会話しながら、互いを際だたせて、共に盛り上がり陶酔してゆくところ。
 
 こっそり持ち込んだ日本酒(加茂鶴)もおいしい。
 
 2時間があっという間でした。全身で音楽を楽しめて、久々耳の大ごちそう。今年はジャスのライブにも通いたいと思います。若い同僚に感謝。
 
 先週の歌舞伎に引き続いて、こいつぁ、春から縁起がええわえーーー。
 
 2次会に流れる若い人達と別れ、帰宅。このあたりが明日を考えざるを得ない年寄りの辛いところでした(笑)。
 

2008年2月19日

 来週に発表が迫った、アカデミー賞のノミネート作品は下記の5作品。かなり過激な作品が揃っているみたいで、楽しみです。カナダから来ている英語講師のジミーさんは熱烈な映画ファン。「ノーカントリー」に期待しているみたいです。この作品は賞の発表結果待ちで3月初旬公開です。「つぐない」にはイギリスの若手美女、キーラ・ナイトリーが、「フィクサー」には男前、ジョージ・クルーニーが出ています。どちらも今、絶好調で乗っている俳優ですね。


作品賞[Best Picture]

[ノミネート]
Atonement/つぐない』
Juno/ジュノ』
Michael Clayton/フィクサー』
No Country for Old Men/ノーカントリー』
There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』


 最近見た映画


「 クレオパトラ 」 


今「ローマ人の物語」を読んでいることもあって、つい手が伸びてしまいました。ただ、あのエリザベス・テーラーの主演作(この映画製作時、私は中学生だったけれど、印象は強烈。スキャンダル⇒テーラーとリチャード・バートンの恋と、テーラーの病気、制作費の超過、公開日が迫っても仕上がらない、プロデューサーの自殺未遂・・・結果、興行的に大失敗、20世紀フォックスが傾く・・・)ではありません。

もうひとりの美女、ビビアン・リーの主演作もあった。これは見ていないけれど、きれかったでしょうね。

今回見たのは、1937年のハリウッド版、それもセシル・B・デミル監督の史劇という安定版。主演はクローデット・コルベール。「ある夜の出来事」で共演のクラーク・ゲーブルと共にアカデミー主演賞を貰った、コケティッシュな演技のうまい中型のかわいい女優さん。どうしてもあの映画の、スカートをチラッとめくってヒッチハイクをするお嬢さんのイメージがこびりついているのですが、力演です。


最初、大女優、グロリア・スワンソンにオファーされたようですが、断られたとのこと。スワンソンがやっていたら、テーラーより凄みがあったかも。まあ、大女優でない分、監督が自由に動かして、存在過剰にしていないところが好印象。映画としては白黒の画面の迫力をうまく生かして、デミル監督お得意のドラマチックな史劇大作になっています。シーザーとアントニーの役者もちょっと印象が薄い。これは監督の映画だったようです。


「 今宵、フィッツジェラルド劇場で 」

 

 「今宵」の後に読点が入るのがポイントで、なかなか検索出来ませんでした。先年亡くなったロバート・アルトマン監督の遺作。見たいと思っていたのに、大阪での公開はあっという間に終わってしまいました。


 カントリー・ミュージックを中心に流している地方ラジオ局の公開音楽番組。それの会場がフィッツジェラルド劇場。でも、不振で今夜で打ち切りということになっているが、プロデューサーは出演者にも。客にもそれを言わないでさりげなく幕にしようと思っている。しかしその噂は広がり、それは最後のステージを微妙に盛り上げてゆく。そこに謎めいた白衣の美女が登場、そしてある男が急死する・・・。


 時は流れてゆく、人も変わってゆく、でも人や音楽を愛する思いは伝わってゆく・・・そのテーマを群集処理の得意なアルトマン監督は多彩な登場人物を見事に捌きつつ、観客に着実に伝えます。


 ハリウッドで最も俳優に人気のある監督と言われる通り、豪華なキャストが軽い役でも出ています。盛りを過ぎた姉妹デュオの妹役で見事な歌声を聞かせる、メリル・ストリープがさすがにいい。彼女は今、ミュージカル「マンマ・ミーア」に主演中です。すごいなあ。あの熱い演技がいやだという人の気持ちもわかりますが、この映画でも、引くときは引き、がんばって自分だけが浮いたりは決してしない、名優たる所以でしょう。


白衣の美女(顔はほとんど見えない)はあの世から男を迎えに来た天使だったのです。アルトマン自身の死を予兆させるような暗い画面が続きますが、カメラの腕もあり、明るい印象を残す映画でした。


2008年2月18日
 
 15日。寒い夕暮れ、道頓堀へ。花金なのに出来たばかりの堀端の歩道は人が少ない。時間が少しあったので下の息子の勤務する交番をちょっと覗いてから(姿は見えず。巡回中か?よかった!)松竹座へ。この前だけはすごい人出。それも着飾った女性で溢れている。着物姿も多い。
 
 『特別舞踊公演』は一足早く春爛漫の世界でした。やっと取れた席は3階席の最後列。5,000円。(一等席は17,000円)
 
 出し物は大曲ふたつ。まず「連獅子」。能の「石橋」を元にした歌舞伎舞踊ですが、いつも親獅子が子獅子を谷に突き落とすシーンでほろりと来ます。特に親子で演じる場面が多いので余計です。今回は前半、狂言師右近、後半親獅子の精に市川海老蔵、狂言師左近、子獅子の精に尾上右近(おのえうこん、ややこしいですが、市川右近は猿之助門下の中堅人気役者)というフレッシュな配役。本来ベテラン、若手の組み合わせの演目ですが、今回は若手と新人、それもどちらも初役という大胆なもの。
 
 平成14年に父親の団十郎相手に子獅子の精を踊ったばかりの海老蔵に、親獅子の情愛が出せるか?そもそも「尾上右近」って何者?
 
 心配は杞憂に終わりました。狂言師の装束で登場したふたりの舞台姿の美しさ。若々しさ、凛々しさが未熟さを吹き飛ばし、ひとひとつの所作が客席のため息を誘いました。若いだけにダイナミックで柔軟性に富む動きが流石です。
 
 ただし、後半獅子の精に変化した後は、深い情愛の表現までは至りませんでした。獅子の品格というよりは兄弟がじゃれているような感じ。見所の白と赤の毛を振り分ける「狂い」も、息を合わせるというより、スポーツ感覚で競争しているといった感じ。それはそれで面白かったけれど、緊張感と余韻には欠けました。それにしても、左近くん、がんばった。
 
 家に帰ってから検索すると、なんとあの名優六代目菊五郎の曾孫(父親は清元の家元)でまだ15才!驚きの新星の誕生です。
 
 後半はお目当て「京鹿子娘二人道成寺」(きょうこのこむすめににんどうじょうじ)
 
 平成16年歌舞伎座で上演、大評判を呼び、18年に異例の再演、その間にシネマ歌舞伎にもなった早くも伝説の舞台。円熟の玉三郎と、今一番輝いている若手女形菊之助の顔合わせがすばらしい。近年の菊之助の進境は玉三郎の指導を得て著しく、「お富」や「揚巻」の大役でも玉三郎そっくりの雰囲気を醸し出してきた・・・このタイミングが絶妙です。
 
 こちらも安珍清姫伝説を元にした能の「道成寺」を歌舞伎にアレンジしたもの、今回はさらに思い切ったアレンジが斬新。紀州道成寺の鐘供養に訪れた白拍子は実は清姫の亡魂だった。とすれば、ひとりがふたりに見えても違和感はない。今をときめく美しい女形がふたり揃うと、1たす1は2以上、いや8くらいの華やぎが現出する・・・。
 
 「花の他には松ばかり・・・」「鐘に恨みは数々ござる・・・」長唄の名曲に乗って、美しい衣装を引き抜き、着替えて踊りまくる二人は限りなく美しい。まさに目のご馳走でした。玉三郎は余裕の技と驚異の体力。この人が小児麻痺の後遺症で片足が短いなんて信じられません。菊之助はその敬愛する大先輩に必死でくらいついてゆく。もちろん「連獅子」と違って息はぴったり合っておりました。まさに「まことの花」と「時分の花」の競艶。大満足。
 
 最後に今回は「押戻し」(おしもどし)が付いて、海老蔵扮する大館左馬五郎が荒事で、亡魂の本性を現した清姫の前に立ちふさがるというサービス付き。でも、この場面は清姫は女形のままの衣装の方が迫力があったと思います。
 
 それにしても、東京歌舞伎座では一日公演の八分の2に当たる演目を独立させてやってしまう(まあ、その価値はありますが)松竹の営業は、ちょっと大阪を軽く見ているようであざとい。しかし、そのお陰で尾上左近クンの抜擢もあったわけですが・・・。
 
 これは嫁ハンや義母にも見せてやらにゃと思い、家に帰ってすぐにチケット確認しましたら、千秋楽(26日)まですべて完売とのこと。申し訳ないが、見れてよかった!

2007年2月17日
 
 土曜は晴れた西空に明るいけれど、淋しい残照。日曜は厚い雪雲の間から赤い夕陽が強く射して、これも印象的な冬の夕暮れでした。

 昼過ぎ、富田林でのテニスの試合の帰り、南河内グリーンロードを走って、「道の駅」へ。ねらいの丘陵の梅はまだ1分咲きでしたが、谷の集落の梅や蝋梅は見頃です。大根(100円)、青ネギ(120円)、よもぎ餅(350円)を買って帰る。
 
 午後1時過ぎから雪、先週末はいなかったので、この冬初めての本格的な雪の乱舞を見る。ぼたん雪が舞い上がり、千々に散ってゆく。思わず酒を過ごしてしまいました。
 
 このHPを読んでくださっている方で、「ゆく人、来る人」のコーナーを楽しみにしていると言ってくださっている方がいます。もちろん年輩の方(失礼)。年末からさぼっていました。少しまとめて掲載します。
 
 行く人 来る人
 
エドモンド・ヒラリーさん  「卿」 というべき?(登山家、 冒険家、88才、)

 1953年チョモランマに初登頂 58年、南極点到達 77年、ガンジスの源流まで遡る。冒険を続けつつ、地域にも尽くす、還元する。ネパールに学校63校、その他病院や施設を寄贈。遺族は固辞したが ニュージーランド国葬。ネパールからも多くの人が駆けつけた。

野村 又三郎さん (狂言和泉流 野村又三郎家十二代 脳腫瘍 86才)

 1メートル50センチ、細身、昨年五月の公演で、六才の孫信朗くん扮する地蔵を背負って登場。親子三代の演じる「金津地蔵」が評判でした。

千紫(せんし) 知恵さん (小唄家元 心不全 104才)

 103才まで国立演芸場での公演でのトリを勤めた。90才で心臓の手術。でも毎日練習。毎朝薄めた牛乳で洗顔、1週間に一度美容院へ通ってはったとか。ご立派。

山田卓さん(振り付け師 多臓器不全 76才)

 タカラヅカ、劇団四季、紅白歌合戦・・・芸能界に無くてはならない人でした。稽古場を掛け持ちし、東京大阪一日2往復はざら。10年前にパーキンソン病を病む。最期の言葉は「振り付けしたいな」。死に装束は稽古着、棺にタオル。 

バレンティノさん 引退 

 イタリアファンション界の大御所。なぜかミラノでくパリで最後のショー。真っ赤なドレスを並べた華やかな舞台で45年のキャリアに幕。

スザンヌ・プレシェットさん (女優 年齢は意外と若かった)

 「恋愛専科」「避暑地の出来事」・・・大柄で明るく華やかな美人女優のイメージ。トロイ・ドナヒューとのコンビが忘れられません。

チコ本間さん(「ロス・インディオス」バンドリーダー 67才)

 「コモエスタ赤阪」「別れても好きな人」・・・昨年のクリスマスに自宅ベランダから転落死。なにがあったのでしょう?

谷口千吉さん(映画監督、肺炎、92才)

 映画「銀嶺の果て」(1947年)で注目。でも、監督としては作品を作る機会に恵まれませんでした。八千草薫さんのご主人として有名?でしたが、イベントのプロデューサーなどもやってはったとか。八千草さんの本名は谷口瞳と今回知りました。こっちの名前もステキです。

桂 銀淑(ケイウンスク)さん 逮捕 覚醒剤所持

 ファンだったのに・・・。まだ46才。カムバックしてほしい。

豊竹 十九太夫 (文楽太夫 文楽協会から契約解除  76才  )

 現在4人しかいないクライマックスの担い手「切り場語り」が資金着服問題で解雇されるなんて・・・。もう、戻れないだろうなあ。

オスカー・ピーターソンさん (ジャズ・ピアニスト 腎臓疾患 82才)

 チャーリー・パーカー、エラ・フィッツジェラルドらと名演奏を繰り広げ、グラミー賞7回受賞の「鍵盤の帝王」。しかしすごいのは93年脳卒中で倒れ左手の自由を失った後も片手で演奏を続けたこと。


2008年2月14日
 
 これが最後のバレンタインかもしれないから(いつもこんなことを言っている)、自慢させてください。40年余り、毎年複数の女性からプレゼントを貰えた。お金には縁がなかったけれど、幸せな人生だったと言えると思います。
 
 「人生の幸福度はどれくらい異性の友人(恋人とは限らない)を持てるかで決まる」、と言う人もいて、賛同するものです。今年はチョコ以外のハンカチや酒もいただきました。嫁ハンからはチョコと焼酎。
 
 上の息子は仕事がら近年多い。彼女からはトランクスの様子。むむ。結婚は近い?下の息子は同僚(義理)と嫁ハンから合わせて3コ。一応3コやと強がっているので、0.1×3は0.3かも、と言うと、それは言えると自分で落ち込んでいました(苦笑)。
 
 近鉄の古市と阿倍野の改札で毎朝「おはようございます。毎度ご乗車ありがとうございます」と繰り返し、頭を下げる駅員さん。正確に15秒くらいで、1分で4回か、1時間で240回・・・これも大変?こちらが「おはようございます」と返事を返すと。リズムが狂うみたいで、戸惑ってはる。可愛い。
 
 近鉄阿倍野駅から歩いて数分。地下鉄阿倍野駅の改札では、こちらが挨拶しても、駅員は横を向いている。こちらもムキになって毎日挨拶をしているけれど、いつ返事がくるかなあ。これは私営と公営の違いという問題なのでしょうか?友人に訊くと、他の駅はそうでもないらしい。地下鉄阿倍野駅の伝統?
 
 ステンドグラス作家、末友章子さんのファンです。文の里の駅前、「圓津喜屋」で開催中の展覧会に行ってきました。今回は少し小さめな作品、そして銅版画家藤本清子さんとのコラボレーションもぴったりで、すごくいい空間でした。前回はレトロなこの会場と、末友さんの現代的な個性が噛み合わなかったように思いましたが、今回はばっちり。モノトーンの上品な感覚が冴え渡った素敵な展示でした。17日(日)まで。
 
ローマ人の物語 10
 
 いよいよ、ルビコン川を渡るカエサル。塩野さんは、政治の世界の男を野心家ーあることを成し遂げようとする人物ーと、虚栄家ー人に好かれたいと思う人物ーに分類する。ポンペイウスは虚栄家、カエサルは両方をたっぷり持つが野心家・・・この違いは大きい。ビジョンを持てるかどうかということなのでしょうか。
 
 さて、新府知事はどっちでしょう?
 
 思いだした。巻9で、塩野さんは、「人気と支持は違う」と書いていましたが、これも混同する人は多いのでしょうね。それは不幸、いや、大きな問題です。
 

2008年2月13日
 
 金曜の夜から火曜の朝まで、友人と船中2泊、松山市内と私の実家で一泊ずつのミニ旅行に出かけて来ました。火曜は早朝、神戸に到着、高速で職場へというハードなスケジュールでしたが、酒もたっぷり飲めてリフレッシュできました。土曜の近畿の大雪が見られなかったのが残念でしたが・・・。
 
 火曜の夜はさすがにテニスも休んで、早めに休む。今朝は美しい朝焼け、明けの明星もきれいでした。
 
 愛媛の旅は、中味濃かったです。また、ぼちぼち旅行記の掲載を。あ、昨年の台湾の分も溜まっている。
 
 米兵の暴行問題で沖縄は大変なようですが、我が家はちょっとクール。声掛けられてオートバイに乗る方も悪いんとちゃうの?、中学生でもそれくらいわかるやろ?というのが基本論調です。
 
 うちの生徒も、携帯のサイトで知り合った人と安易にデートしたりしている。アブナイ目に遭った生徒も結構います。ええ人みたいやったから、なんて、なんで、どこで判断するのだろう?軽率としかいいようがありません。
 
 午後に舞う雪。校門の立ち番は冷たかったけれど(その後の校外巡回も)、次々質が変わる雪は見飽きませんでした。
 
 「 淡雪や 覚束なくも 雲離れ 」   子規  (明治28年)
 
 北京五輪の馬場団体馬術に東京五輪(1964年)以来の出場を決めた法華津寛(ほけつひろし)さん。なんと67才。脱帽。近来の明るいニュースでした。
 
 でも、馬術ってよくわかりません。幼い頃、実家に馬がいて、私も乗っていたらしいけれど(写真がある)、記憶にもなく、どうやって御していたのでしょう?今でももし乗れば、自転車や水泳のように体が憶えていて、走らせることが出来るのでしょうか?
 

2008年2月8日

注目の人

バラク・オバマ上院議員

アフリカ系アメリカ人 ケニア人留学生と米国人の間にハワイで生まれ 日系人の中で育つ

父方の祖父の名はフセイン イスラム教徒 離婚してインドネシア留学生と再婚した母親とジャカルタに住んだ

コロンビア大学 ハーバード法科大学院、弁護士から上院議員 の典型的東部エリートでもある。

グローバルな家庭ではあるようですね。

鷲田清一さんのエッセイから 

「待つ」 「待たなくてよい時代になった。待つことが出来ない社会になった」

 携帯が原因なんですね。

芥川喜好さんのエッセイから

 「気長に待つことは人生の喜びのひとつだった。今はすぐに結論がでないと我慢ならない時代です。人のことなど待っていられません。自分からどんどん行く。そうして自分の思いだけは遂げる・・・。」

 確かにそのとおりだと思います。我慢ができなくてすぐ暴れる・・・。

「八十の 母刀自薺(なずな) とんとんと」    中田みづほ

これから仕度して帰省します。


2008年2月6日

 やっと寒くなったと思うと、もう立春を過ぎました。でもこれからが寒さの本番。いつも入試や卒業式あたりは冷え込むのです。

とはいえ、朝が早くなってきたのはうれしい。電車通勤の車窓から、上る朝日を眺めています。

先日の朝、阿倍野駅校内で怒鳴り声。その後、殴ったらアカン!と制止する大声。近づくと、若い男が中年男性に殴りかかっている、それを止めている背の高い若者。ふたりは会社の同僚か?どうもスリかなにかの現場を抑えた様子で、中年男はすくんだ様子でうなだれている。いっちょかみしようかと思ったけれど、7時50分から生活指導の申し渡し(申し渡すのは管理職、こちらは交通整理)が4件控えている。駅員を呼んでいる気配を確認してその場を離れる。みんなこの騒ぎを気にしつつ改札口に急いで、立ち止まったものは私をふくめ2名ほどでした。

 申し渡しは4組中2組が遅刻。大事なことなのに、親子共にその自覚が欠けていると思います。寒い校門、玄関で長い時間待っているのに、こちらからの、おはようございます、の挨拶にひとりの保護者(若い母親)は返事もしない。これでは指導は入りません。

 ローマ人の物語 第9巻

 いよいよ、ユリウス・カエサルの時代が来ます。彼の不思議なところ、天文学的な借金を重ねてゆくこと。それも平気に見える。さらに、債権者(たとえば大口の融資者クラッスス)と債務者の立場が逆転して、借りている方が偉そうにしている。

 塩野さんによれば、それは彼の性質と、額の大きさがポイントなのではないか。巨額過ぎる借金を抱える相手は倒れないように支えるしかなくなってゆくのだ・・・。

 もうひとつ、彼の好色ぶり、いや、もてぶり。女性が列をなして順番を待っているといわれた。男前でもないのに・・・。こちらのポイントは若い独身女性は狙わない(結婚を迫られるから)、ほとんど夫のある女性や未亡人(それも有名人の)を、やすやすと愛人にして、隠さない。そして決して捨てない。最後まで面倒をみる。あのブルータスのお母さんも、降るような再婚の話を蹴って、20年間、クレオパトラが登場するまで第1の愛人の座に拘った・・・。うーむ、わからん。

 これも塩野さんによれば、女性は無視される、ないがしろにされるのが一番いや、愛人でも日陰の身ではなく、公然の愛人となれば許せる、パ−ティにも同伴、いつまでも大事にしてもらえるならいい・・・。

 ウチの嫁ハンにそれをいうと、そうかなあ・・・と首をかしげていましたが・・・。


2008年2月3日
 
 『 福豆を 煎る焙烙(ほうろく)の ひびも古り 』  対馬敬子
 
 焙烙は素焼きの平鍋。昔、故郷の家にあったなあ。どこへ行ったのだろう。きっと割れてしまって処分したのでしょうね。
 
 毎年書いていますが、故郷は「瓦の町」。鬼瓦も作っているので、豆まきは「福は内、鬼も内」と言います。まあ、町でも、親戚に瓦製造業がいる我が家など一部の風習かも知れませんが・・・。
 
 子ども達が小さい時、鬼役をやったなあ。その時は「鬼は外」でした。
 
 年の数だけ食べること、もちろん、まだ出来ます!(笑) 酒のアテになりますし・・・。
 
 大阪ええとこ
 
 もし大阪市内に住むなら、天神橋筋の付近がいいなあと思っていました。梅田、大川、桜並木も近いし、なにより商店街付近の路地が面白い。
 
 日本一長い商店街はともかく、その東側に伸びる迷路のような路地。お洒落な店、泥臭い店、あらゆる業種が混在して、なんともいえないムードを醸し出す。先日連れて行ってもらった立ち呑み屋もその中にあります。
 
 今回は4丁目の外れの、昼間からめちゃ混んでる飲み屋に入る。昼下がりで他の店は森閑として薄暗いのに、ここだけは明るく熱気あり。30人くらいで空席はカウンターにひとつだけ。そこに座る。カウンター内に元気そうなおっちゃんが2人。店内に若い20代の男女店員2人がきびきび動き回っている。とにかくテンポがよい。それが繁盛の原因なのでしょう。
 
 特級(今時、こんな表示あり)の燗酒(200円)を注文。海鼠と土手焼きで2本。隣に座ったおっちゃんがしきりに話しかけてくる。中百舌鳥から月一回通ってきているらしい。昔、梅田に勤めていて、もう20年以上の繋がりらしい。みんな元気。店員と軽口をたたき合っているグループ。静かに呑んで、さっと立ってゆく人。客の中では私がいちばん若かったと思います。
 
 いい気分で「繁昌亭」ヘ。こちらも満員。仲入り後の立ち見で1500円。桂出丸、桂文福、漫才の幸助福助。客の反応は非常にいい。ちょっと東京的で笑いすぎの感もありますが・・。
 
 トリは「第1回繁昌亭大賞」を受賞した笑福亭三喬。上り坂の芸人さん特有の、明るいオーラと勢いあり。出し物はおなじみ「崇徳院」。後半やや急いで一本調子になりましたが、楽しく聴かせて、見せてもらいました。
 
 大店の若旦那といとはんが、高津神社へお参りの帰りに出会って互いに一目惚れ、双方共、恋の病で寝込んでしまう。それで大騒ぎする親とその周囲の人々。話は若旦那の親に頼まれて、相手探しをする大工を中心に回りますが、今回は、分別もあるはずなのに、息子の恋と病気に取り乱す大旦那に笑いました。やはり年なのかもしれません(苦笑)。床屋での大騒ぎから「割れても末に」のオチでちょっと噛んだのが残念。

2008年2月1日
 
 久々に美しい夕焼けを見ることができました。日が少し長くなりました。
 
 風邪が大流行です。今のところは我が家は大丈夫ですが、年度末の忙しい時期。寒波も続々と来襲。うがいと手洗いはしつこくやっています。なんとか乗りきらにゃ。
 
 最近読んだ本  「淋しい狩人」 宮部みゆき
 
 東京の下町、荒川の土手下の小さな古本屋の「田辺書店」の雇われ主人、イワさん(岩永幸吉ー60代)と、店の手伝いにきているその孫息子(高校生)が中心になって繰り広げられる、人情サスペンス。本にまつわる6つの事件は、それぞれ世相を反映して暗く重いのだけれど、主人公二人の軽快なやりとりと、作者の人間にたいするシビアな洞察、本に対する深い愛の裏打ち、こなれた文章があって気持ちよく読み終えられました。個人的には「うそつき喇叭(らっぱ)」「歪んだ鏡」が忘れがたい。
 
 最近知った言葉  「盲流」
 
 『山村や農村を追われ、都会でも行き場がない労働者達のこと』映画「長江哀歌(エレジー)」では山西省出身のジャ・ジャンクー監督がその人々の怒り、悲しみを共感をこめて描いていたようです。映画(06年)は見損ねました。舞台となった「奉節」の町は、もう三峡ダムの工事によって沈んだみたいです。
 
 
 今年のゴールデングローブ賞は、シナリオ協会のストもあって、授賞式は中止。発表と記者会見のみという寂しさだったようです。
 この賞は、アカデミー賞の前哨戦といわれて久しいのですが、今回も下記の受賞作を中心に賞レース(宣伝合戦や運動がすごいらしい)が繰り広げられていることでしょう。
 
 
 作品賞(ドラマ部門)
『Atonement/つぐない』
■ノミネート
『American Gangster/アメリカン・ギャングスター』
『Eastern Promises/イースタン・プロミセズ』
『The Great Debaters/ザ・グレイト・デバターズ』
『Michael Clayton/フィクサー』
『No Country for Old Men/ノーカントリー』
『There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

 作品賞(ミュージカル/コメディ部門)
『Sweeney Todd/スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師』
■ノミネート
『Across The Universe/アクロス・ザ・ユニバース』
『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
『Hairspray/ヘアスプレー』
『Juno/ジュノ』

 
 監督賞
ジュリアン・シュナーベル
『The Diving Bell and the Butterfly/潜水服は蝶の夢を見る』

■ノミネート
ティム・バートン『Sweeney Todd/スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師』
イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン『No Country for Old Men/ノーカントリー』
リドリー・スコット『American Gangster/アメリカン・ギャングスター』
ジョー・ライト『Atonement/つぐない』

 主演男優賞(ドラマ部門)
ダニエル・デイ・ルイス
『There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

■ノミネート
ジョージ・クルーニー『Michael Clayton/フィクサー』
ジェームズ・マカボイ『Atonement/つぐない』
ヴィゴ・モーテンセン『Eastern Promises/イースタン・プロミセズ』
デンゼル・ワシントン『American Gangster/アメリカン・ギャングスター』

 主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)
ジョニー・デップ
『Sweeney Todd/スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師』

■ノミネート
ライアン・ゴズリング『Lars and the Real Girl/ラース・アンド・ザ・リアル・ガール』
トム・ハンクス『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
フィリップ・シーモア・ホフマン『The Savages/ザ・サベージ』
ジョン・C. ライリー『Walk Hard: The Dewey Cox Story/ウォーク・ハード』

 主演女優賞(ドラマ部門)
ジュリー・クリスティ
『Away From Her/アウェイ・フロム・ハー〜君を想う』

■ノミネート
ケイト・ブランシェット『Elizabeth: The Golden Age/エリザベス〜ゴールデン・エイジ』
ジョディ・フォスター『The Brave One/ブレイブ ワン』
アンジェリーナ・ジョリー『A Mighty Heart/マイティ・ハート〜愛と絆』
キーラ・ナイトレイ『Atonement/つぐない』

 主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)
マリオン・コティヤール
『La Vie En Rose/エディット・ピアフ〜愛の讃歌』

■ノミネート
エイミー・アダムス『Enchanted/魔法にかけられて』
ニッキー・ブロンスキー『Hairspray/ヘアスプレー』
ヘレナ・ボナム・カーター『Sweeney Todd/スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師』
エレン・ペイジ『Juno/ジュノ』

 助演男優賞
ハビエル・バルデム
『No Country for Old Men/ノーカントリー』

■ノミネート
ケーシー・アフレック『The Assassination of Jesse James/ジェシー・ジェームズの暗殺』
フィリップ・シーモア・ホフマン『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
ジョン・トラヴォルタ『Hairspray/ヘアスプレー』
トム・ウィルキンソン『Michael Clayton/フィクサー』

 助演女優賞
ケイト・ブランシェット
『I'm Not There/アイム・ノット・ゼア』

■ノミネート
セルシャ・ローナン『Atonement/つぐない』
ジュリア・ロバーツ『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
エイミー・ライアン『Gone Baby Gone/愛しき者はすべて去りゆく』
ティルダ・スウィントン『Michael Clayton/フィクサー』

 外国語作品賞
『The Diving Bell and the Butterfly/潜水服は蝶の夢を見る』(仏/米)
■ノミネート
『4 Months, 3 Weeks and 2 Days/4か月、3週と2日』(ルーマニア)
『The Kite Runner/君のためなら千回でも』(米)
『Lust, Caution/ラスト、コーション』(台湾)
『Persepolis/ペルセポリス』(仏)

 アニメ賞
『Ratatouille/レミーのおいしいレストラン』
■ノミネート
『Bee Movie/ビー・ムービー』
『The Simpsons Movie/ザ・シンプソンズ MOVIE』

 脚本賞
『No Country for Old Men/ノーカントリー』
■ノミネート
『Juno/ジュノ』
『Atonement/つぐない』
『The Diving Bell and the Butterfly/潜水服は蝶の夢を見る』
『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』

 音楽賞
『Atonement/つぐない』
■ノミネート
『Eastern Promises/イースタン・プロミセズ』
『Grace Is Gone/グレース・イズ・ゴーン』
『Into the Wild/イントゥ・ザ・ワイルド』
『The Kite Runner/君のためなら千回でも』

 オリジナルソング賞
"Guaranteed"『Into the Wild/イントゥ・ザ・ワイルド』
■ノミネート
"Despedida"『Love in the Time of Cholera/コレラの時代の愛』
"Grace Is Gone"『Grace Is Gone/グレース・イズ・ゴーン』
"That's How You Know"『Enchanted/魔法にかけられて』
"Walk Hard"『Walk Hard: The Dewey Cox Story/ウォーク・ハード』



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