2011年2月27日
「 寒紅をさし 百人の 敵に会ふ 」 朝日歌壇から 泉大津市 多田さん
そう、社会人には、特に働く女性には、「世間には百人の敵がいる」と言われた時代があったのですが、肉食系の女子が増えているという現代でもそうかも。仕事に気合を入れるとき、濃い目の口紅を引くのでしょうか?でも、それは「女性を前面に出すこと」になるのではないかなあ?いや、男性がネクタイを締め直すようなものでしょうか。
地震が起こってもう5日目。震災後に地面が液状化、その上に雨が降り、夜は冷え込んでいるという。必死の救援活動を見守る家族の心境は・・・。
そして、それでも一方、世界は非情に回ってゆく。
今年の入試はきつかったです。年齢のせいもあるでしょうが、朝8時から廊下監督(結構冷える)、2限、3限と受験教室で監督。3限目はインフルエンザの疑いのある生徒の部屋。これが終わったのが正午。それまでずっとトイレに行けなかったのが辛かった。
午後から作文の採点。これがうちの受験生にとっては難しい問題で、ほとんど書けていないというより、課題に答えていない。なんとか付け終わって、教科の採点、他科の集計再点検など、とにかく2日かけての採点作業。ミスが許されないとのプレッシャーも今年は特に強かった週の後半でした。年度末の教科の成績も会議を経て提出、やっと迎えた週末でした。
その金曜の夜は、昔の仲間2人が一足早い退職祝いを地元古市で開いてくれる。でも、みんな現役なので思い出話をしような、と言いつつ、現在の仕事の話ばかりで盛り上がる(苦笑)。しっかり飲んでしっかりしゃべってストレス完全発散。楽しいひとときでした。二人から「天野酒」をプレゼントされる。ありがとう!
この土日はのんびり過ごすと決めていました。やっと痛みが引いた膝を考え、午後のテニスに部分参加。40日ぶりのテニスでした。こわごわコートに立ったのですが、これが却って丁寧なプレーに繋がったのか、普段は決まらないパッシングショットが何本も決まって、みんなから休んで特訓しとったんか!?と責められる(苦笑)。復帰祝いに用意してくれていた温かいミルクティをいただいて早々に退散。ごめんね。
最近印象に残った言葉
「お前は自分が生きなければならないように生きるがいい」
ロシアの作家のレオニード・レオーノフの「穴熊」第1部の登場人物、貧民街の名もない老帽子屋の言葉
今年の京都大学の文系の国語の問題、第1問はこの言葉の引用からはじまる長田弘さんも評論。日曜の朝刊でこれを読んでいたら、とんでもないニュース飛び込んできました。
「京大の入試中に携帯で解答を求めるメール発信、これに応えるメールも・・・」
そんなこと出来るン?手元でブラインドタッチで打つことは出来るだろうけれど、返信を見る余裕があったのでしょうか?大教室なら可能?それにしても監督は?インターネット社会もどこまでゆくのでしょう?あちこちの入試に飛び火しそうな問題です。
反政府運動はリビアが燃え上がっていますが、中国や北朝鮮に飛び火するのでしょうか?
日曜朝からスポーツを見てしまう・・・。
東京マラソンが27日、東京都庁前から臨海副都心の東京ビッグサイトまでのコースで行われた。
8月の大邱世界選手権代表選考会となっている男子は市民ランナーの川内優輝(埼玉陸協)が終盤の追い上げを見せ、2時間8分37秒で日本人トップの3位。選考基準をクリアし、代表に内定した。昨年大会でも4位。“強すぎる市民ランナー”の異名持つ男は、全力疾走のあまりレース後は医務室に直行。「前にいったら、いつのまにか1人になっていた。ラストは死ぬ気で走りました。市民ランナーでもやれるということを示せた」と、胸を張った。 (デイリースポーツ)
川内優輝選手の激走、すごかったです。定時制高校に勤務してはるらしい。「市民ランナー」に対してプロや実業団に所属するランナーを「エリートランナー」と呼ぶということを初めて知りました。
第48回ラグビー日本選手権の決勝が27日、秩父宮で行われ、サントリーが三洋電機を37−20で下し、9季ぶり4度目の優勝を果たした。
前半5分、三洋が田邉淳のペナルティーゴールで先制するも、11分、サントリーは自陣ゴール前でターンオーバーを奪い、そのチャンスをしっかりとものにして小野沢宏時がトライを決めて逆転。その後も果敢に攻め続け、33分には長友泰憲が、37分にはトゥシ・ピシがトライ、サントリーが24−6とリードして前半を折り返した。
後半は10分過ぎから一進一退の攻防となった。12分、ホラニ龍コリニアシがこの試合三洋初のトライを決めると、16分にはサントリーが青木佑輔のトライで突き放す。すると三洋もすかさず19分、ターンオーバーの応酬からサム・ノートンナイトがトライを決めて9点差に迫った。しかし、三洋の追い上げもここまで。サントリーは25分に長友のトライでリードを広げると、36分にはピーター・ヒューワットがペナルティーゴールを入れ、試合を決めた。攻撃的なラグビーを展開したサントリーが、9季ぶりの優勝を飾った。
久々見たラグビー決勝。面白かったです。最後まで攻め続けたサントリーの執念が上回っていました。
そして明朝は、第83回アカデミー賞授賞式の時間帯。ロサンゼルスはもうすぐ当日の朝を迎えるのでしょう。
いよいよ現地時間27日(日本時間28日)に開催される第83回アカデミー賞授賞式の進行表が、アメリカのエンターテインメント業界情報サイト、デッドラインによって一部公開され話題となっている。
芸能業界の内輪ニュースをいち早くキャッチすることで有名なウェブサイト、デッドラインが西海岸時間金曜日、今年のアカデミー授賞式で、誰がどの賞のプレゼンターを務め、式のどのタイミングで登場するのか? など、極秘扱いされていた授賞式の進行表を「非公式」に公開した。(授賞式の内容を当日まで知りたくない方はこれ以降を読まないことをお薦めする!?)
デッドラインの「非公式」発表によれば、最初に登場するプレゼンターはトム・ハンクスで、美術賞と撮影賞の受賞作品を発表する。アカデミー賞の目玉である作品賞のプレゼンターはスティーヴン・スピルバーグが務め、監督賞のプレゼンターは昨年の受賞者であるキャスリン・ビグロー監督。ビグロー監督は女優ヒラリー・スワンクと2人組で登場するという。
また、授賞式の司会を務めるジェームズ・フランコとアン・ハサウェイの2人は、式中に少なくとも5回の衣装替えを予定。式の幕開けには、作品賞のノミネート作品10本の名シーンを散りばめたオープニング映像が上映。2人が映像の中に登場して大活躍するという、パロディー仕立てのものになっているそうだ。パロディー映像を上映するという趣向は、アカデミー賞の司会者を8度も務めた俳優ビリー・クリスタルが始めたもの。進行表によれば、プログラムが3分の2ほど進んだところでゲスト司会者によるコメディーパフォーマンスが行われることになっており、その司会者がビリーなのではないかとうわさされている。
ビリーが司会していたときのアカデミー賞授賞式は、現在のような視聴率の心配もなく、映画業界自体も平和な時期だったといえる。そんな時代を象徴する存在のビリーが登場すれば、授賞式が盛り上がること必至だ。
さて、助演男優賞と助演女優賞のプレゼンターは、去年の受賞者が務めるのが定番となっていた。例年通りであれば、今年は映画『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツと『プレシャス』のモニークがプレゼンターとして登場するはずなのだが、両者とも欠席とのこと。クリストフは出演映画の撮影スケジュールが折り合わなかったため。そしてモニークはアカデミー本部からプレゼンターとしての出席リクエストを再三受けていたが、結局辞退。理由は明確にされていなかったが、彼女はすでにアカデミー賞ノミネーション発表の司会を務めており、着飾り疲れてしまったか。
面白いのは授賞式中に予定されていたがキャンセルになった出し物もあったということで、なんとジェームズがシェールに女装して、映画『バーレスク』の主題歌を歌うというパフォーマンスが予定されていたが、結局ボツになったらしい。理由としては、『バーレスク』がアカデミー賞候補にならなかったということと、ジェームズの歌唱力が、かなりいただけないものだったからだとか。リハーサル中も音程をはずしてばかりだったジェームズは平謝りの連続だったということで、抜群の演技力を持つ彼も、歌声までは残念ながら一昨年の歌って踊れる司会者ヒュー・ジャックマンのようにはいかなかったというわけである。
公開された進行表の内容が本当なのかどうかは本番までのお楽しみだが、どちらにしても、豪華絢爛(けんらん)な楽しいアカデミー賞授賞式となることだろう。
アン・ハサウェイとジェームズ・フランコが司会を務めるアカデミー賞授賞式は、現地時間2月27日にコダック・シアターで開催。日本ではWOWOWにて2月28日午前9時30分より生放送される。
今、もっとも輝いている若手女優、アン・ハサウェイの司会振りが楽しみです。この賞を見越して昨日から「英国王のスピーチ」が公開されています。さて、どうなるか?
最近気になったニュース
毛の再生、マウスで成功=脱毛症の自己移植治療に応用へ―東京理科大
大人のマウスのひげを作る「毛包(もうほう)」にある幹細胞を採取して培養、増殖させ、毛がない別のマウスの背中に移植して毛を再生させることに、東京理科大の辻孝教授らが世界で初めて成功した。3月1日から都内で開かれる日本再生医療学会で概要を明らかにし、新技術の詳細は論文にまとめて国際的な科学誌に発表する。
この技術をヒトの脱毛症患者に応用できれば、残った毛髪組織を増やして脱毛部分に自己(自家)移植し、頭髪を再生して長期間維持できると期待される。研究チームは、患者から後頭部の毛髪組織の提供を受けており、辻教授は「早ければ3年後の臨床試験開始を目指したい」と話している。
マウスのひげは体毛より太く、直径が0.05ミリ程度でヒトの毛髪に近い。再生した毛を電子顕微鏡で分析すると、自然の毛と同様に中心に毛髄、周囲に毛皮質があった。さらに自然の毛は生え替わることを繰り返すが、移植後の毛包も3カ月間、21日周期で生え替わりが続いた。
この明るいニュースも「頭髪問題研究会」の一員としては見逃せません。早速メンバーに連絡します(笑)。
2011年2月24日
ニュージーランド地震。発生から3日。瓦礫の下で助けを待っている人もいるだろうに。いのちの灯が消える前に救助の手が間に合うか・・・。こういう時こそ、がんがん救援隊を送るべきです。
それなのに、政府専用機に被災者の家族を乗せると外相が言い、久しぶりの素早い対応、ええことやん、と思っていたら、専用機を管轄する防衛庁に話が通ってなかったとかで、結局、話は立ち消えになったとか。それって何やねん!
挟まれた足を切断して救助された若者。「僕はポジティブだから」と冷静な発言。えらいなあ。私なら助かった命に感謝することを忘れて、足を失ったことを嘆きそうな気がします。
入試、監督、採点と続いて、心身共に疲労困憊。今日は早めに休みます。明日も採点の再検です。
2011年2月22日
「 じゅうぶん休んだ 目があいて 春 」 山頭火
年若い(アラサー)の友人から、淡い水茎の跡も麗しい文の最後に添えられていた句。
いいなあ、その趣味。今は冬眠の季節です。ゆっくり休むべし。
夜中に50代の友人からメール。目が覚めて夜半の月を見たらしい。
「 カーテンの隙間から差す光を 手紙かと思って 拾おうとした」 早坂 類
の歌に添えて
「月光の 光に守られて 眠っていた 差し込む光 安らかなとき」という自作の歌が添えられていました。
返歌をしようと思ったけれど、眠ってしまいました。
風雅な友人達に見捨てられないよう、こころの余裕を保って生きよう。
朝6時、美しい濃紫の東雲の空に、金星が輝いていました。西の空に友人が見た有明の月が光浅く残っている。平和に生きていられることの幸せを実感。
リビアの情勢に気を取られていると地震のニュースが飛び込んで来ました。
富山外国語専門学校の生徒ら23人被災 12人の安否不明
2月22日(火)16時1分配信
富山市によると、ニュージーランド南島のクライストチャーチ付近で22日午後(日本時間同午前)に発生した地震で、語学研修のためニュージーランドを訪問していた富山市立富山外国語専門学校の生徒21人と引率の教師ら2人が研修先の学校で被災したという。
このうち教師ら2人と生徒9人の計11人とは連絡が取れて無事が確認された。しかし、残る12人の安否は不明。
引率の女性教師から22日午前10時20分ごろ、「被災して救助を待っている」と家族に連絡があった。生徒のほとんどが校内で昼食を取っていたという。生徒数人が病院に運ばれたの情報もある。生徒らは17日に富山を出発し、来月13日に帰国する予定だったという。
何人か救出されたという速報が入っていますが、まだまだ不明者がいるようです。どうしても阪神淡路大震災を思い出してしまいます。行ったことありませんが、日本人に人気の町らしいですね。絵はがきで見慣れたクライストチャーチのシンボルの大聖堂も崩れ落ちている映像が痛ましい。
宇宙帰りのサクラ異変…なぜか発芽・急成長
2月21日(月)14時33分配信
地上350キロ・メートルの国際宇宙ステーション(ISS)で2008年11月から8か月半、保管した桜の種を、地上へ持ち帰って植えたところ、発芽しないはずの種が芽を出すなど、異変が相次いでいることがわかった。
原因は不明だが、無重力で放射線の強い宇宙環境で、遺伝子の突然変異や、細胞が活性化したなどの見方もある。
宇宙を旅した桜の種は、北海道から沖縄まで13地域の子供たちが集めた名木14種類。このうち岐阜市の中将姫(ちゅうじょうひめ)誓願桜(せいがんざくら)は、樹齢1200年と言われるヤマザクラの一種で、米粒ほどの小さな種は、地元の保存会などがまいても発芽せず、接ぎ木でしか増やせなかった。
保存会が種265粒を宇宙に送り、248粒をまいたところ、昨年春に2粒が発芽した。このうち、10センチの苗木に成長した1本は、葉の遺伝子の簡易鑑定で「他の桜の種が混入したのではなく、誓願桜の可能性が高い」と判定された。
岡山県では、通常は1年に50センチ程度しか伸びない真庭市の醍醐桜(だいござくら)10本が、昨年春に発芽して、今は90センチ以上。うち1本は160センチを超えた。高知県佐川町では、1年に約30センチしか伸びないはずの稚木桜(わかきのさくら)が、約1年で最高135センチに成長した。
地震を知らなかった時点、昨日のニュースから。江戸の染井村で開発された「ソメイヨシノ」 が00年余り掛かって全国を制覇したように、いつか宇宙で開発された新しい桜が日本を覆う日がくるのでしょうか?
明日は入試。ばたばた走り回って準備しながら、明日に思いを馳せている何千人の中学生を思います。私自身の高校入試はもう45年前のことになりました。あの朝の緊張感は今も憶えています。
膝が随分楽になりました。3月からテニスに復帰できるかな?
思い出した。グラミー賞の授賞式を酔眼朦朧で見たのです。ミック・ジャガーの派手なパフォーマンスやバーブラ・ストライサンドの貫禄の歌唱もすごかったけれど、今回はレディ・ガガのダンスと歌がすばらしかったです。
夜八時「歌謡コンサート」での引退する二葉百合子さんの最後の舞台。歌は「梅川忠兵衛ー新口村」。文楽・歌舞伎の名作の歌謡版です。雪の大和の村はずれでの、老いた父親と若い息子とその恋人との別れ。衣装も歌唱も見事でした。舞台袖の歌手達がいずまいを正して聞いていたのもよかった。
最近読んだ本
「 平成お徒歩日記 」 宮部 みゆき
居職の作家が文学縁の地をぽちぽち歩く。タクシーもたっぷり使ってますが、許そう。赤穂浪士が討ち入りから引き揚げるとき、両国橋を渡ったか、永代橋を渡ったのか、私も気になっていたのです。芝居や絵では両国橋ですが、15日は諸侯登城の日でもあり、江戸市中は避けて永代橋を渡ったのが妥当なところでしょう。深川育ちの宮部さんは実際に歩きながら、目から鱗という体験を重ねます。
箱根の関でも、厳しい取り締まりと言われつつ、数百年の歴史で実際に「関所破り」で処刑されたのは6名ほど。後は、道に迷った者として「屹度(きっと)叱り」だけで解き放たれたというのも、行ってみなければわからないものですね。
いつか、このような文庫本をポケットに、あちこち歩き回りたいものです。
2011年2月21日
「 車椅子 押す青年の問ひかけに 老人見上げて『木蓮』と言ふ 」
新聞の俳壇で見かけてこころに残ったのですが、作者をメモし忘れました。木蓮の蕾が日毎に脹らんでいます。白も紫も美しい木の花。あの花はなんですか?と問う青年。ああ、あれはね、と答える老人。どちらも適度の距離を保って、節度を持った和やかな対応が浮かびます。品のいい歌です。
17日の午後、急に膝の痛みが引いてきました。5週間目にしてやっとというところですが、スローステップや友人から貰ったコラーゲンも効いたのかも。ありがとう。
嫁ハンのヘルペスも治まって、延期になっていたライブも7月2日に決定。また、よろしく御願いします。
最近気になったことば
読売夕刊の森永卓郎さん(経済アナリスト)のエッセイから
「 最近、アニメが好きなアキバ系の若者が、「もう女性と交際しない」と話していた。人との付き合いは相手を傷つけることもある。傷つけたくないし、傷つきたくない。競争で人を蹴落とすのもいやだ。だから低収入に甘んじる。ますます恋愛や結婚から遠ざかる。そんなスパイラルに陥っている若者が多い。」
恋をしないでいられるのかなあ。それが生きる意欲、根源だと思うのですが・・・。確かに、それを感じない若者が増えているのは事実ですね。昔は恋をしている人ってすぐにわかったものですが、最近はわからない(苦笑)。こちらが鈍感になったのか、上手に隠してはるのか、恋をしていないのか・・・。
19日、温泉仲間の友人2人と富田林嶽山山頂にある簡保センターへ行きました。そこの上階の露天風呂へ久しぶりに入る。残雪の残る葛城山、金剛山が目の前にある絶好のロケーション。府内の温泉の中でも随一でしょう。30分くらいゆっくり入ってしゃべりまくる。い気分転換になりました。湯上がりの食堂のソフトクリーム(250円)も安くておいしい。
20日はエントリーしていた河内長野マラソン当日。痛みは引いてきたけれど、走るのはまだ無理なので、出場する同僚達を応援にゆく。9時半集合。好天に恵まれ、会場の小学校は2000人の参加者で大にぎわい。出発を見送って一足先に「風の湯」でお湯に浸かって待機。
午後3時、昨年もお世話になった料理屋で「てっちり」で打ち上げ。完走した20人余のそれぞれのコメントも面白く大笑い。来年こそ走るぞ、と宣言してあとは意識不明。
急に映画館通いをしていますが、これは下の息子が厚生事業のひとつとして配布された招待券を送ってくれたからです。忙しく見られないからということ。喜んでもらう。忙しくても行く!
最近見た映画
「 ヒアアフター」
原題: HEREAFTER
製作年度: 2010年
解説: クリント・イーストウッドがメガホンを取り、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めた死と生をめぐる感動的なストーリーをつづるヒューマン・ドラマ。死を身近で体験した3人の登場人物が悩み苦しみ、生と向き合う姿を真摯(しんし)に描いていく。主演は、『インビクタス/負けざる者たち』でイーストウッド監督作品にも出演したマット・デイモン。ほかに、『シスタースマイル ドミニクの歌』のベルギー人女優セシル・ドゥ・フランスや映画初出演のジョージ、フランキー・マクラレン兄弟が共演。彼らが見いだす生きることの素晴らしさが、ズシリと心に響く。
- あらすじ: 霊能力者としての才能にふたをして生きているアメリカ人のジョージ(マット・デイモン)、津波での臨死体験で不思議な光景を見たフランス人のマリー(セシル・ドゥ・フランス)、亡くなった双子の兄と再会したいイギリスの少年マーカス。ある日のロンドンで、死に取りつかれた3人の人生が交錯する。
題名は「来世」という意味でしょうか?冒頭の迫力ある津波シーンが話題ですが、映画は「死後の世界」をテーマに、むしろ淡々と進みます。旅行先の東南アジアで大津波に飲み込まれ臨死体験をしたフランスの人気女性キャスターが住むパリ、霊能力者のジョージが住むサンフランシスコ、少年マーカスの住むロンドン。3都市を交互に描くイーストウッド監督の腕は鮮やかです。特にドラッグ中毒の母親を愛し、立ち直ってほしいと願うマーカス少年のパートの描写には泣かされます。少年の演技も見事。セシル・ドゥ・フランス、マット・デイモン(「グッドウィル・ハンティング」と同系列の役柄ですが)も好演。但し、3人が揃うことはありません。でも最後の30分でドラマとしてきれいにまとめて見せてくれます。
一歩違えばキワモノになってしまう話をうまく整えて、監督の前作「グラン・トリノ」のような深みには欠けますが、後味のよい作品に仕上がっています。2時間を超す作品とは感じません。スピリチュアルな世界をどうとらえるかで、見方が分かれる作品でもあるのでしょう。死を考えることは生きることを見つめること。
個人的には、「死後の世界」を信じています。あの世は「酒はうまいし、ねえちゃんは綺麗なトコ」と思い込んでいるので(笑)、すっと入り込めることができたように思います。
2011年2月19日
「 紅梅の 紅へ通へる 幹ならむ 」 虚子
黒いごつごつした幹の中をピンクや紅を含んだ樹液が流れて行っているのでしょうか?桜の樹液も染めの材料に使うそうですが、淡いピンク色をしているそうです。
飼っているメダカが3匹死にました。寿命1〜3年というから仕方ないけれど、初代の一番大きくなった2センチあまりの親分メダカは元気です。毎朝、のぞき込んで水槽を軽く叩くと、餌を貰えるとわかっているのか、わっと群がってくる様子がかわいい。
メダカでこれですから、猫や犬はもっと愛おしいものなのでしょう。昨夕久しぶりにあった友人は、昨夏に18年飼った愛犬を亡くし、夫妻でペットロスに陥っている様子。最後は居間で看取り、夜中に徘徊する老犬を夫婦交代で抱きしめて寝かせたそうです。友人が、秋以降、一時体調を崩したのもその影響があるのかもしれません。動物専用霊園に葬り、月命日にお参りしているそうです。もう人間と同じですね。
退職して時間に余裕ができたら犬を飼いたいと思ったこともありますが、いざ、退職が迫ってくると、やはり旅行にも行きにくいなあ、四国へ帰るときはどうする、などと思ってしまいます。ちなみにうちのマンションはペットはOKで、本当にたくさんの犬猫がいます。見ているだけでも癒されます。
一方でペットへの虐待や、放棄が問題に。保健所で死を待つペットを撮った写真集があるそうで、その表情が切なくて、と先述の友人が語っていました。そういうペットを引き取る運動もあるらしい。「ペットロスを癒すのは、やはりペットらしいよ」と言うと、「わかるけど、まだ、その気になれない」そうです。
月刊「ジャフメイト」3月号の「風の歌」(星野富弘さんの詩画コーナー)は南天ー難転
手と足が不自由になって
歩けなくなりました
土を掘ることもスキーをすることも出来なくなりました
でも 神様 ありがとう
あなたが持たせてくれた たった十グラムの筆ですが
それで 私は花を咲かせたり 雪を降らせたり出来るのです
神様 ほんとに ありがとう
この謙虚さ。「筆の力か」・・・。
神様への感謝をすぐに忘れる不信心な私です。
おまけに関西人の私は、「神様」というより「神さん」と思ってしまう
そして、「神さんて、ええかげんで気まぐれなとこあるよなあ」としょうちゅう思ったりしているのです。
最近見た映画 「バーレスク」 原題: BURLESQUE
製作年度: 2010年
解説: 歌手を夢見るヒロインがロサンゼルスのクラブで働き始め、次第にその才能を開花させていくサクセス・ストーリー。世界レベルの人気を誇るアーティスト、クリスティーナ・アギレラが映画初出演で主演に挑み、圧倒的なパフォーマンスで魅了する。ヒロインを雇うクラブのオーナー役に、『ふたりにクギづけ』以来約7年ぶりの映画出演となるシェール。世界のショウビズ界を代表するディーバの豪華共演に注目だ。
あらすじ: 歌手になる夢を追い掛けているアリ(クリスティーナ・アギレラ)は、セクシーなダンサーたちが毎夜ゴージャスなショーを繰り広げているロサンゼルスのバーレスク・クラブで働くことに。オーナーのテス(シェール)のもと、たぐいまれな歌唱力と傑出したダンスの才能を花開かせていくアリは人気者となり、クラブは盛況を極める。
まあ、新旧歌姫の魅力を見せるためだけの映画です。ストーリーなど有って無きがごとし。もうちょっと捻って起伏があってもよかったのに。主人公がいきなり完璧で、その成長や苦悩が全く見られません。ともあれ歌、ダンス、演奏、照明、セットすべて一流の迫力ある音楽映画ではありました。
それにしても、シェ−ル。貫禄と堂々の歌唱でアギレラに負けていません。立派。
2011年2月17日
「 紅梅も わが生涯を 彩りて 」 虚子
卒業生の言葉(答辞)を担当しています。今年はグループで読ませる試みです。その代表生徒と連絡を取るのに、メールも携帯電話も届かない。仕方なくチューター(担任)の先生に自宅の電話番号を聞いて、夜に電話。お母さんが出てきはる。
「実はかくかくで、答辞を読んでもらうのですが・・・」
「エエーッ!?聞いておりませんよ。もっとちゃんとした生徒さんがいてはるでしょ!(笑)」
「いえいえ、明るいお子さんで、授業でもがんばってくれています。実行委員会の中心人物なのですよ。ところで○○くんは今、アルバイトですよね。携帯は?」
「そうなんです。携帯を失くしたようで。先生からのお電話があたったこと、伝言します。」
「では、明日、テストが終わったら私のところまで来るようにと、お願いします。これから卒業式まで、いろいろ働いていただくと思いますので、よろしくお願いします。」
「いえいえ、こちらこそ。思い切りこき使ってやってください!」
息子と同じく明るい対応のお母さん。久々の普通の対応にうれしいひとときでした。
が、次の日。考査が終わる時間に待っていても、来ない。自宅に電話しても誰も出ない。心配しつつ待機していると、バツの悪そうな顔で現れる。なんと大寝坊して考査も受けなかったんだと!
思い切り首を締め上げて、「代表が卒業式に出られなくてどうする!?」「スミマセン!スミマセン!」と謝るので、「謝るなら親に謝れ!」
とりあえず、答辞の仕上げはしましたが、卒業判定会議(来月初旬)が心配です。普段は頑張っているので、成績の上で貯金はあるようですが、期末考査欠試は大きい。欠試した科目が40点に届くかどうか?単位制ですから、1単位でも必要単位数に届かなければ、即、卒業は半年以上延期です。最悪の場合は代読しかありません。いいやつなんだけれど、寝坊が多くて、肝心なところで失敗をします。2年前にも一度あったので、注意していたのですが、最後の試験の最後の科目でやるとは・・・。最後まで心配が絶えません。
2011年2月15日
「 紅梅や 旅人我に なつかしく」 虚子
行き交う年もまた旅人ならば、あと何年巡り合えることやら。60才の春が訪れ、また過ぎてゆきます。今年の紅梅をしっかり目に刻んでおきたい。
最近印象に残った言葉(「天声人語」より)
免田栄さん(死刑囚から初の再審無罪を勝ち取る)
獄中の34年間に約70人を見送った。看守の足音が他の独房前で止まった時の心境を
「 こぎゃん縮まってた体がスーッと伸びてゆくような感じ。背中には冷たい汗がコロコロ落ちよるですたい。普通は流れ落ちるのに、あれが丸くなって転げ落ちる 」
裁判制度が変わってゆきますが、世界で司法が行き届いている方と思われる日本でも、冤罪はないとはいきれない怖さ。まして安易に死刑が決定され執行される国がまだいっぱいあります。
中国で姪が殺されたときの犯人は、死刑執行までに1年かかり異例の長さと聞かされました。それは日中関係やオリンピック誘致問題(北京に決定の直前でした)への配慮があったようですが、いつも中国は無駄飯は食わさない、と即死刑執行すると聞きました。それにしても免田さんの34年も長い。再審への道が開けてよかったけれど、開かれなかった人の方が多いはず。こちらは怖ろしい歳月という拷問。
残虐な信じられない事件が起こる度に、許せない、死刑は必要と思うけれど、死刑執行で救われるものでもありません。あの時、姉夫婦は犯人死刑執行の報せに、何度目かの深い悲しみの淵に沈んでしまいました。
中東のある国では、今でも公開処刑で、最後の命乞いが認められ、その場で遺族が許せば刑は免れると聞きました。もちろん金等が動く場合もあるでしょうが、ひとつの在り方かもしれません。遺族がいない場合もあるけれど・・・。
刑務所などで服役、反省、出所しても、再犯を重ねる多くの人々。学習障害などを持っている人も多いと警察官の息子が言う。
生徒を見ていても、結果を深く考えない、考えられない、その場の感情で衝動的に行動してしまう者があまりに多い。鑑別所や少年院に入っても、変わることができない。
今日も、同僚が少年院を退院した生徒の家を訪問したけれど、本人は不在(もちろん学校へはずっと来ていない)親はインターホーンで体調が悪いからと言って、会ってもくれなかったそうです。
どう指導してゆけばいいのでしょう。
2011年2月14日
「 美しく 残れる雪を 踏むまじく 」 虚子
またまた春の雪です。豪雪に苦しむ雪国の方には申し訳ないけれど、美しく装った町の景色を楽しんでいます。線路のポイント切り替え地点には赤々と火が燃え、白く覆われた家々の屋根の下の灯りが暖かく見えます。
合格して進学が決まった生徒。やはり入学続きの諸費支払いに苦労している。あれだけ言って、入学金補助の手続きもしていたのに、交付申請書類の提出が遅れたんだって。大学に事情を話して待ってもらうしかないけれど・・・。最後までお金に振り回される進路指導です。
膝のリハビリに毎日、スローステップを続けています。その為に普段あまり見ないテレビ番組を見ることになりました。昨夜は嫁ハンがずっとはまっている「相棒」。スペシャル版で今回の相棒は田畑智子さん。特別ゲストは法務大臣役で渡哲也。みんな熱演。豪華客船も使って丁寧な作りでしたが、開始30分で犯人と筋が読めてしまった私です(苦笑)。なんといっても、キャストを見たら、犯人みえみえというたのは困ったものです。でも、お陰でステップはしっかり出来ました。
最近見た映画
「ソーシャル・ネットワーク」
原題: THE SOCIAL NETWORK
製作年度: 2010年
解説: 世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。ハーバード大学在学中にFacebookを立ち上げた主人公たちが、一躍有名人となり巨万の富を築くものの、金や女、裏切りの渦に巻き込まれていくさまを映し出す。監督は、次々に話題作を送り出すデヴィッド・フィンチャー。キャストには『イカとクジラ』のジェシー・アイゼンバーグ、『Dr.パルナサスの鏡』のアンドリュー・ガーフィールド、ミュージシャンのジャスティン・ティンバーレイクら注目株がそろう。
あらすじ: 2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)との出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど巨大に成長していくが……。
「ソーシャル・ネットワーク」身体性を欠いた“反ファイト・クラブ”への瞠目と疑念と憐憫
-
- 世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を生んだ若き創業者の内面に迫る本作は、導入から大胆不敵。ハーバード大生マーク・ザッカーバーグが、彼女に振られた腹いせに女子の品定めサークルをネットに立ち上げ、やがてそれが「フェイスブック」へと成長していくことを示唆するのだ。モテないオタク青年の妬みと、それでも繋がりたい願望が巨大な社交場のルーツであったという視点は説得力に富んでいる。 IT事情に詳しい者は戸惑うだろう。ネット上のコミュニケーションに変革をもたらした若き天才の理想など一切描かれない。数億もの人々を繋いで億万長者になった起業家は、ここではコミュニケーション能力を欠き、全能感を抱いた未成熟な子供同然。リアル社会で名誉や利益をめぐって、仲間にさえ離反される悲哀が縦軸なのだ。 事実はモチーフにすぎず、映画とは監督の解釈であるという意味においてデビッド・フィンチャーの戦略は正しい。若者カルチャーへの瞠目と疑念と憐憫こそがテーマといえよう。主人公が病的なまでに早口で膨大なセリフを喋りまくる本作に向き合うことは、おびただしい情報が瞬時に流れゆくネットの海に飛び込むことに似ている。つまりリアルを疎かにし、バーチャルに依存しがちな同時代の人間関係そのものが真の主役とは言えまいか。かつて殴り合うことで生を実感する映画を撮ったフィンチャーだが、身体性を欠いたサークルが増殖していく様はさながら“反ファイト・クラブ”だ。その成功者も、心の痛みからは逃れられない。(清水節)
アナログ人間の私ですが、早口のセリフの洪水とテンポのよい展開にひきこまれ、あっと言う間の2時間でした。清水さんの評に共感しますが、ビル・ゲイツの後継者とまでいわれるマーク・ザッカーバーグ、若くして得た巨額すぎるほどの富は成功と言えるのか?アメリカンドリーム、ひいては資本主義社会の究極の姿を暗示しているようです。富と引き替えに得たものは人間不信と孤独だけ・・・。
サッカー南アフリカ大会時のブブゼラのように、鳴り続け、耳につく音楽。切り替えの早いカメラワークもいい。アイビースクールのファッションもついでに楽しめます。感動作ではありませんが、実によく出来た作品。見て損はありません。
☆グラミー賞、日本時間の今朝発表。
[ロサンゼルス 13日 ロイター] 米音楽界最高の名誉とされるグラミー賞の第53回授賞式が13日に開催され、最高賞とされる年間最優秀アルバム賞は大方の予想を覆し、モントリオール出身のバンド、アーケイド・ファイアの「ザ・サバーブス」が選ばれた。
カントリーバンドのレディ・アンテベラムは、年間最優秀レコード賞や年間最優秀楽曲賞を含む、最多5部門で受賞。メンバーらは、予想外の結果にステージ裏で涙を流して喜んだと明かした。
そのほか、レディー・ガガとジェイ・Zが、それぞれ3部門で賞を獲得。ノミネートが10部門と最も多かったラップ歌手のエミネムは、最優秀ラップ・アルバム賞など2部門での受賞にとどまった。
最優秀新人賞は、カナダ出身の人気ポップ歌手ジャスティン・ビーバーやラップ歌手のドレイクを抑え、ジャズベーシストのエスペランサが獲得した。
今年の波乱に満ちたグラミー賞は、日本人にとっては好転。ノミネートされ話題を呼んでいたB’z松本孝弘がジャズ・フュージョン界の名プレイヤー、ラリー・カールトンと共演したアルバム「TAKE YOUR PICK」が、最優秀インストゥルメンタル・ポップ・アルバムを受賞。そのほか、日本人ピアニストの内田光子が「内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番」で、最優秀インストゥルメンタル・ソロリスト・パフォーマンス(ウィズ・オーケストラ)を受賞し、松山夕貴子が参加し、日本でレコーディングされたアルバム「ミホ:ジャーニー・トゥー・ザ・マウンテン」が最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞。日本勢が3冠に輝く快挙を成し遂げた。
5時間の中継録画を見る気力体力はありません。ステップも続きません(苦笑)。夜10時からの編集した分を見ます。日本人が4名(上記のニュースに1名、間に合いませんでした)受賞というのも嬉しい。グルーブラスの部門では日本人、受賞できなかったのですね。エミネムも2部門は無念?でした。
2011年2月13日
「 寒牡丹 足音 ことりことり 去る 」 草城
雪が溶けて、水じゃなかった春になったようなのどかな一日でした。嫁ハン(ヘルペスはましになりました)のライブが延期、私(膝痛はちょっとまし)もテニス休養中とあって、休日懇談、模試監督やクラブ付き添いの友人には申し訳ないのですが、かえってゆっくりさせてもらった連休でした。今までなかったゆるやかなペースで過ごせ、家庭内のいろんな事が片づきました。介護のことは未定ですが、4月からこんな月日が待ってくれていると、嬉しいのですが・・・(苦笑)。
エジプトは大統領の辞任でやっと次の段階へ。でも目が離せません。スペインに住む卒業生にメールしてみたら、やはり地中海を挟んで向かい合うアフリカ(対岸はモロッコですが)の大国。関心は高く、国営放送は特派員を3人置いて、連日動きを報道しているようです。
昨日見た映画
原題: VALENTINE'S DAY
製作年度: 2010年
解説: バレンタインデーに色めき立つロサンゼルスを舞台に、ハリウッドを代表する俳優たちが悲喜こもごものストーリーを繰り広げる恋愛群像劇。メガホンを取るのは、『プリティ・ウーマン』『カーラの結婚宣言』のゲイリー・マーシャル。シャーリー・マクレーンやキャシー・ベイツにジュリア・ロバーツ、アシュトン・カッチャー、ジェシカ・アルバといった、ベテランから若手まで豪華なキャストが勢ぞろいする。ロマンチックなばかりではないバレンタインデーを過ごす男女15人の愛の行方に注目。
あらすじ: 2月14日、ロサンゼルス。バレンタインデーのこの日、リード(アシュトン・カッチャー)は同せい中のモーリー(ジェシカ・アルバ)にプロポーズ。しかし、仕事の途中で自宅に立ち寄るとモーリーが荷物をまとめていた。一方、教師のジュリア(ジェニファー・ガーナー)は親友のリードのアドバイスで、恋人のハリソン(パトリック・デンプシー)の出張先に押し掛けようとするが……。
なにげなく見始めたのですが、こういう群衆劇は好きだし、目が離せないので、いつしかしっかり見てしまう。老若男女15人の恋模様を演じるのスター達の出入りを監督はうまく捌いています。
アシュトン・カッチャー(若くて好青年、実生活はデミー・ムーアの遙か年下の夫)の演じるダウンタウンの花屋の若主人が狂言廻し。花屋に出入りする人々の人間模様が中心だけれど、一見関係ないように見える、ロスに向かう飛行機の中で座っているだけのジュリア・ロバーツとブラッドリー・クーパーのパートが、実は最後にきちんと意外なオチがついて全体を引き締めます。
主人公の恋の描き方だけが半端で、ヒロインのはずのジェシカ・アルバはかわいそう。売れっ子アン・ハサウェイ(今年のアケデミー賞授賞式の司会者!))はしっかり魅力と演技力をアピール。老人の部担当?のシャーリー・マクレーンはやりたい放題ですが(笑)、ちゃんと若い頃の映画({アパート鍵貸します」もちろんモノクロ)を上映するスクり−ンの前で、真っ赤なドレスでラブシーンというおいしい場面を貰っています。キャシー・ベイツは貫禄。ちらっと出るだけで場面をさらいます。
全体にこれまでの映画へのオマージュといったサービスシーンも多く、気が付いただけで「サタディナイトフィーバー」「プリティ・ウーマン」など。ラストシーンは「リトル・ロマンス」でした。気楽に見られる気持ちいい作品です。バレタインデーにどうそ。
2011年2月12日
「 紅梅の 紅の通へる 幹ならむ 」 虚子
11日朝、雪の道を張り切って走り出したのですが、二上山が近づくにつれ、だんだん雪が深くなる。やはり竹ノ内峠の手前で、チェーンをつけた対向車のおっちゃんから、無理やでと言われ、素直に引き返す。後で聞くと、奈良に住む友人(他校に勤務)は模試の監督の為に出勤しようとして、やはり、峠を越えられず、電話して他の同僚に代わってもらったそうです。 い
太子町の叡福寺に寄る。車のドアを閉めると上の桜の木から雪がどかっと落ちてきて、帽子もコートも雪まみれ。広い境内は白一色。黒い僧衣のお坊さんが歩いてくる。頭が寒そう。多宝塔の屋根が美しい。 椿の花が白の中で鮮やか。
道明寺天満宮から道明寺へ。長年梅見をしてきたけれど、これほどの「雪中梅」(同じ名前の越後の銘酒がありました)は初めて。白い地面の上に梅独特の黒いたくましい幹、その枝の先に被る雪の下に紅、白、ピンクの花が覗く。なんとも清冽な情景。義母も嫁ハンも大喜びでした。どこの子供達ももちろん、雪だるま造りに夢中。こんな時に家にいろと言っても無理な話です。
12日、晴れた朝。残雪が朝日に輝いて美しい。義母を句会に送ったついでに、昨日のリベンジと竹ノ内峠に向かう。太子の谷を越える橋の上で交通事故の現場に出くわす。パトカーが2台来ている。凍結した道路でスリップしたらしい。これやあかんと、今度は南阪奈道路を使って御所へ。トンネルを抜けると木々は雪を被り、真冬の信州みたい。そして大和盆地は深い靄の中。当麻に向い、目当てのフルーツ・カフェ「○んちっち」へ。いつもはいっぱいの広い店内にも流石に客は少なく、ボリュームたっぷりのモーニングをしっかりいただく。嫁ハンの目的はここのドレッシングを買い込むこと。帰りに石光寺に寄る。寒牡丹はもう時期を過ぎていましたが、雪をかぶった藁帽子に護られて数株がけなげに咲いていました。見頃だったのは、境内に3本ある蝋梅。満開。白い世界に黄色い色が映えます。道端のいつも寄る農産物直売店で大根を買って帰る。
受験シーズンということで・・・
「トンネルの石」今春開通する関越自動車道の最後のトンネルの難工事現場、最後の壁の部分の石が合格祈願グッズとして売られているとか。「難関突破」か。これはわかります。
「蛸の置物」。オクトパスー置くとパスー語呂合わせでこれも売れているらしい。
「鼠小僧の墓石の粉」。これは東京のホテルの受験生サービスのお守りカードにもなっているらしい(カードに粉が擦りつけてある)。どこでもするり入ってしまう。。裏口や屋根裏からも入るのかな。でも、それって合法的じゃありません。大学に入って税金泥棒なんて言われたりして(苦笑)。ま、鼠小僧は義賊だったそうですが・・・。
回向院にある鼠小僧の墓石は削られまくって、10年に一度新調しているそうです(笑)。
最近見たビデオ
原題: IT'S COMPLICATED
製作年度: 2009年
別題: 恋するベーカリー 〜別れた夫と恋愛する場合〜
製作国・地域: アメリカ 上映時間: 120分
解説: 人気ベーカリーを営む女性実業家が、自分らしい人生を手に入れるために奮闘するハートウォーミング・ストーリー。監督は『ホリデイ』の女性監督ナンシー・マイヤーズ。『プラダを着た悪魔』の名女優メリル・ストリープが主人公の女性実業家にふんしている。また、2010年のアカデミー賞授賞式で司会を務めるアレック・ボールドウィンとスティーヴ・マーティンが共演。ハリウッドを代表するキャストたちによる熱演と、心温まる展開を堪能したい。
あらすじ: 3人の子どもたちを育て上げた母親であり、大人気のベーカリーを経営する有名実業家でもあるジェーン(メリル・ストリープ)。10年前に子どもたちの父親である敏腕弁護士ジェイク(アレック・ボールドウィン)と別れて以来、シングルライフをを謳歌(おうか)していた彼女だったが、ある晩、息子の大学卒業式に出席するため滞在したホテルで……。
ちょっとセクシャルなテーマを芸達者たちがさらっと演じる。メリル・ストリープは予想通りの熱演ですが、生活能力は高いが下半身がだらしなく、かつ憎めない元夫を体重を増やして演じたアレック・ボールドウィンが見事です。セレブのええかげんなお話ですが、大人の恋を描くために、ええ歳をした子供達が幼く描かれていて、ちょっと興醒め。
2011年2月11日
予想通りとはいえ、カーテンを開ければ雪景色の朝。うれしくなってどこへ雪見に行こうとそわそわ。昨日からの予定通り当麻へ?でも竹ノ内峠がどうだろう?義母は行く気まんまんらしい。ベランダに舞う雪を眺め、見下ろすと、線路のポイント切り替え部分で火が燃やされている。凍らないようにとの工夫なのでしょう。
今日の入試(うちの生徒は受験していませんが)、無事実施されるのでしょうか?
本来、今日は嫁ハンのディナーライブの日でした。この雪ではお客様の足下が悪く、延期でよかったねえ、でも、「雪が降る」が歌えたねえ、とお気楽な会話。友人からは雪みてますか、のメール。
そこで思い出した句は、やはり・・・。
いざ行かむ雪見にころぶ所まで
芭蕉にしては軽い剽軽な句だと思い込んでいました。気になって調べてみたら・・・
「雪見」は「行く身」に掛けたもので、「行く」は「逝く」にも通じ、雪の中の旅立ちはどこか死出の旅路を連想させるような、寒々としているがこの世のものともいえず美しく、厳粛な気分にさせられる。もちろん、実際当時の旅はそれほど危険なものではなかったが、それでも老いた身には転んで骨折したりする危険はあったし、風邪だって当時としてはこじらせれば肺炎を併発し、死を招く恐ろしさもあった。雪見といってもちょっとそこまで散歩にという意味ではなく、これが長の別れになるかもしれないという旅立ちだった。「いざ行かむ…」の句は後に
いざさらば雪見にころぶ所まで
にあらためられている。
名古屋から、故郷の伊賀、そして吉野へ向かうときの送別会での句ですから、それを思うと今朝の私の思いとは全然違います(笑)。この年になって、句の真意?に気づくなんて・・・(苦笑)。
インターネットでニュースを見ているとー
学校制服着用の少年が自爆テロ、14歳か パキスタン
2月10日(木)19時3分配信
イスラマバード(CNN) パキスタン軍と警察当局者は10日、北西部のカイバル・パクトゥンクワ州にある軍訓練施設で10代少年による自爆テロ攻撃があり、少なくとも陸軍の新兵27人が死亡、42人が負傷したと述べた。
軍幹部によると、少年は14歳前後とみられ、学校の制服姿だったという。バッグに爆弾を隠していたか、爆弾を巻き付けた自爆用のベストを着用していたとみられている。反政府武装勢力タリバーンが「親米的な軍隊に参加しようとする者へのメッセージだ」とする犯行声明を発表した。
新兵が朝の教練を実施していた敷地に徒歩で侵入し、爆弾をさく裂させていた。現場の訓練施設内には新兵の子供用の学校があり、自爆した少年はこの学校の生徒を装っていた可能性がある。
現場は同州の州都ペシャワルから北へ約50キロ離れたマルダン地区。カイバル・パクトゥンクワ州は、イスラム反政府武装勢力タリバーン系が拠点を築く部族地域に隣接し、政府軍が部族地域でタリバーン系掃討作戦を続行している。これに反発するタリバーン系はパキスタン内で自爆テロを多発させている。
14才と言えば、中学2年?。「新兵の子供用の学校があり、自爆した少年はこの学校の生徒を装っていた」それでは防ぎようがありません。自爆テロの怖さ。それも少年を使って・・・。なんともやりきれない事件です。
2011年2月10日
「 紅梅の京を離れて住むは厭や 」 虚子
京はええとこやけど、寒いし暑いし、人はややこしいし、住もうとは思わないけれど、やはりその風情を捨てがたい、離れがたいと思う人もいて当然です。私には、月に一度通うくらいの距離を置いて付き合いたい、そんな美女に対するような思いがあります。早春の京もええやろなあ。明日は雪が降るそうです。
「 下京や雪つむ上の夜の雨 」 野沢凡兆
この句、大好きです。どうしても「下京」でなくてはなりせん。庶民の匂いのする町。黒い瓦屋根の波。凡兆の師匠の芭蕉がこの上の句に拘った思い、わかるように思います。
メダカが2匹死んでしまいました。寿命が2,3年というから仕方ないけれど・・・。室内と屋外に分けて飼っているのですが、今日、思いついて屋外の水槽に蓋をしてやる。これで余寒を凌げるかなあ。梅の開花が早い春は「寒の戻り」がきついと言います。
膝の痛みも、奥歯の噛み合わせもイマイチ。同僚に聞くと、親不知の生えない人って結構いるのだそうです。教えてくれた同僚(50代?)は一本も生えていないらしい。ふーん。でも、彼はそれはそれで不自由ないし、噛み合わせはきれいなはず。問題は半端な私の右上の親不知。このまま腫れが引かず、痛みが出るようだと抜くしかないらしい。なんや、虫歯でもない、健康な歯なのに、もったいないなあ。でも、植物でも、成長を妨げる無駄な枝葉は迷わず切ってゆくものなあ。そろそろ決断の時なのかもしれません。
最近読んだ作品
「爪痕」 村山由佳
もうタガが外れて、そのセクシャルな世界はどんどん暴走してゆきます。村山さん、どこまでゆくのか?
「飛行物体ルルー」 朱川 湊人
ミステリアスな作品でいつも最後に捻りがくる。今回も善人と思われた語り手の意外な素顔が晒されて、意外な結末に苦い余韻。
「宇治の鬼神」 諸田 玲子
平安京を舞台にした話は珍しい。落ちぶれた宮仕えの女が、同じような境遇の女性を食い物にする若い貴公子に命を賭けて天誅を下す。
「晩節爽快」 藤田 宣永
養護老人ホームを抜け出した仲良し二人組の目的は?売れないが人情味溢れる私立探偵、竹花の活躍は健在。
「深い海の記憶」 赤川 次郎
刑事と女子大生コンビのシリーズものですが、内容は憶えていません(苦笑)。
「うつろ花」 山本 兼一
こちらの古物商の若夫婦シリーズは好調。「彫三島 茶碗 外花(そとはな)」と呼ばれる名茶碗をめぐる、京の目利き達の駆け引き。主人公、ゆずと真之助のコンビは漢詩「花開いて風雨多し 人生別離足る」を使って、茶碗を取り戻します。
2011年2月9日
「 紅梅の つぼみは固し もの言はず 」 虚子
今日から虚子の紅梅シリーズ。万葉集は梅といえば白梅、紅梅は平安朝になって好まれた木の花のようですね。私は白よりピンクよりやはり濃い紅がいいなあ。紅梅のつぼみはだれかさんのように多弁ではないけれど、強く訴えてくるものがあります。
今日が最後の授業だったのに、一日も休めなかった生徒が風邪でダウン?休んでいる!急ぎ電話。
「インフルエンザ(出席停止で欠席にならない)と違うんか?」
「医者に行ったら風邪と言われました。」
がっかりです。卒業が厳しくなりました・・・。
最近読んだ本
「ひょうたん」 宇江佐 真理
江戸の庶民の哀歓を描いて独特の世界をつくります。今回は本所北森下町(ほんじょきたもりしたちょう)の古道具屋「鳳来堂」を舞台にした人情ドラマ。
無類の人好しだが生活能力に欠け、だらしない主人公音松と、そのしっかりした妻のお鈴。そしてこういうパターンの定石、10歳の一人息子はしっかりしていて質屋で丁稚奉公している。あかんたれの夫を叱咤激励しつつ、愛想を尽かしそうに見えて、実はお鈴は音松にしんそこ惚れている。嫁より友人を大事にしかねない音松の家には毎夜、有象無象の連中が集まってくる。そこに持ち込まれる様々な事件。
主人公が主人公だけにすっきり解決、ハッピーエンドとゆかないのが、歯がゆいけれど納得。特に義父のDVに苦しめられた姉弟が死んでしまうエピソード「びいどろ玉簪」などは切なくてたまりません。また最後の、貧しい仲間達でやっと行けたその夜桜見物の情景。境内で剣菱の菰樽を開け、弁当を楽しむ。でも、仲間の一人が病んでいることが暗示されます。かけがえのない友との最後の宴。人の世の儚さが綴られます。
でも、けなげに生きてゆく市井の人々の姿に励まされるのもまた事実です。作者の「髪結い伊佐次」シリーズがちょっと中だるみ気味なので、この作品はいいアクセントになりました。
2011年2月8日
「 白梅のあと 紅梅の深空(みそら)あり 」 飯田 龍太
作者の住む甲斐では白梅が一週間ほど早いのだそうです。「紅梅の深空」という表現が深く、美しい。
「PLAYBOY」誌の創刊者、ヒュー・ヘフナー氏(84才)がプレイメイト(同誌のモデル)で60才下のハリス嬢と婚約のニュース。まだ生きてはっただけでなく、現役だったんだ!
もはや伝説ですが、彼の住むプレイボーイマンションには「エルヴィス・スイート」と呼ばれる部屋があって、ヘフナーは常に8人に美女を侍らせて眠っていたという。昨春、二人目の奥さんとの離婚が成立。美女のひとりと晴れて婚約とういうわけらしい。
どうでもいいけど(そんなことが気になる)、プロポーズは彼女の好きな「リトルマーメイド」のオルゴールをプレゼント。その中に3.5カラットのダイヤの指輪があったそうです。但し、サイズが大きすぎて指に合わなかったとか。ちゃんと調べておきなはれ!
大相撲が新聞やNHKのトップニュースになる平和な日本。エジプトの情勢や、カンボジア、タイの動き、新燃岳の噴火の方がはるかに大きな問題ちゃうのん?それにしても、携帯を提出しない力士の言い訳に「妻が踏んで壊した」というのがあったのには、久々、ニュースで笑わせてもらいました。
担当している「海外文学講読」の最後の授業は「最後の授業」。少人数ですが、結構食いついてくれて楽しかった半年間の講座でした。授業もあと一日。明後日から期末考査が待っています。
テニスも凍結、歩数も減らして、リハビリもしているのに足の痛みが引きません。どうなるんやろと思案している時、嫁ハンがこんな番組録画してあったけど、と見せられたのが「ためしてガッテン」。
膝痛でも出来る運動、しかもダイエットにいい。それは「スローステップ」。踏み台昇降みたいなものですね。1日30分で効果があるらしい。これならやれそう!手摺りを使うといいらしい(番組では椅子2つを使っていました)。家中で運動できる場所を探し、ロフトに上がる梯子下を使おう(梯子に手を掛けて足への負担を減らす)と決定、早速閉店間際のコーナンに車を走らせ、踏み台を買い込む。当面、これに賭けてみます。それにあと10日で4sダイエットしなければなりません(苦笑)。
初めてスーパーボールを全てテレビ観戦。
【ニューヨーク支局】米プロフットボール(NFL)の王座を決める第45回スーパーボウルは6日(日本時間7日)、テキサス州アーリントンのカウボーイズ・スタジアムで行われ、ナショナル・カンファレンス(NFC)を制したパッカーズが、アメリカン・カンファレンス(AFC)覇者のスティーラーズを31−25で破り、14季ぶり4度目の優勝を飾った。スティーラーズはリーグ最多を更新する7度目の優勝を逃した。プレーオフ進出チームで最も低い第6シード(ワイルドカード)からの優勝は史上2度目。パッカーズは前半、QBロジャーズの2TDパスなどで21−10でリード。第4クオーターに一時3点差まで追い上げられたが、残り2分過ぎでFGを決め、そのまま逃げ切った。スーパーボウルの最優秀選手(MVP)にはロジャーズが選ばれた。(毎日新聞)
ゲームを見る前に(番組は現地から数時間遅れで中継録画で放映)インターネットで戦況を見ようとしたら、オープニングセレモニーでアメリカ国歌の歌詞を間違えたアギレラの話題ばかり。こりゃ楽しみとスイッチを入れたら、その部分はきっちりカットされていました(笑)。ゲームはテンポよくて楽しめました。目当てのハーフタイムショーも迫力ありました。「ダーティダンシング」の一節も聴けたし、なんといっても、何百人というダンサーのすごいパフォーマンスに感動。ゲームは最後に伯仲。こちらも釣られて思わず酒を飲み過ぎました(苦笑)。弾丸のように飛んで行くパスの速さ、スゴイ!それにしても、選手達は体型的にサッカーよりもプロレスや相撲に近い感じ。親しみが持てました(笑)。やはり格闘技の要素の強いスポーツなのですね。
2011年2月6日
「 海に出て 木枯 帰るところなし 」 山口 誓子
膝痛でテニスも出来ないので、その分余裕のある土日でした。2ヶ月に一度の歯の定期検診にゆく。これは治療ではないので、きれいな個室できれいな先生(もちろん女性)にゆっくり対応して頂く(笑)。先日の右上の歯の痛みについて改めて検証、相談。どうも、右下に一本だけ生えていない親不知に原因があるのではとおっしゃる。噛み合わせる相方がないため、下顎の動きで調整するが、上の歯に負担がかかっていたのではということに。
親不知が生えないことってあるのですか?
ありますよ。特に近年はみんな小顔になって、顎も小さくなってきているでしょう。歯の形も変わっていってます。食生活の変化がそうさせているのです。
土曜夜は友人の誕生祝いに藤井寺のスナックへ。ひとりの友人が持ってきた酒は牛乳焼酎。口から生まれたような悪友Sが早速飲んで、
マズッ!
これこれ、折角のいただきものにケチつけるでない!
じゃあ、飲んでみてや?
口に含むとちゃんと焼酎の味。ところが、すぐに牛乳の匂いが口中に拡がってしまう。
これは、なんともはや・・・
もう、これはいらんわ。でも、これって頭に塗ったら毛が生えてくるらしいで。
と、その酒を薄くなった私の頭に擦りつけるS。失礼なやっちゃ(笑)。
あたまをぶんなぐってやりました。
私の持参した「御前酒」は幸い好評。1升瓶がSのお陰であっという間に空きました。
わいわい騒いで意識朦朧で帰宅。
翌朝は早朝座禅の日。飛び起きて、着替えもそこそこに駅前広場へ。ところが迎えに来るはずの友人の車が来ない。10分待って、おかしいぞ、人が多いし、ちょっと周りが明るい。駅の時計を見るとなんと7時過ぎ。寝坊して1時間間違えていたのです(苦笑)。慌てて家にひきかえして、改めて連絡。座禅が終わった友人と待ち合わせて、モーニングしつつ、ひたすら謝る。携帯もマナーモードにしていて、連絡くれたのに気が付かなかったのです。
昼前から夕刻にかけてテレビでBSを見まくりつつ、賀状の整理、住所変更など点検、住所録も書き換え。加山雄三の武道館ライブが面白かったです。ゲストがアルフィー、谷村新二、さだまさし、森山良子、南こうせつと錚々たる顔ぶれ。「やんちゃーず」というユニットを組んでいるらしいのですが、それそれコーラスに回りたがってだれもソロを取ろうとしない、というのが面白い。
後は「アース」「HOME」「WATARIDORI」「オーシャンズ」という名作ドキュメントのつるべ打ち。テレビを買い換えておいてよかった(笑)。それにしても迫力ある美しい映像と共に、温暖化、砂漠化、環境汚染、破壊の現実が胸に迫ってきました。寄る辺である上陸すべき氷山を溶けて無くした北極熊が、薄い氷
が浮かぶばかりの北極海を泳ぎ彷徨ってゆく「アース」のラストシーンは哀切でした。あれは人類の明日の姿かもしれません。
外はのどかな天気。残念ながら、ほとんど外に出れなかったけれど、これはこれで充実した休日。なにか定年後の一日が見えたような気がしました。
2011年2月5日
「 小夜時雨 溝に湯を抜く 匂ひかな 」 藤野 古白
子規の従兄弟。もち愛媛出身。でも、大学在学中に湯島の下宿でピストル自殺。何があったのか気になります。享年24才。しまい風呂の湯を抜くと独特の匂いが漂います。冬の夜更けの裏町の風情。好きな句です。
忙しい時期に合わせて?私の風邪、歯痛、膝痛が続き、重なるもんやと思っていたら、とどめは嫁ハンのヘルペス。耳に出来てこれから拡がってゆく模様。随分痛いらしい。
来週末に迫っていたディナーライブも結局延期に。あちこちにご迷惑を掛ける。私も来てくれる予定だった友人18名に連絡。恐縮しつつ、事情を告げると、却って心配していただく始末。申し訳なし。
でも、これら一連の状況は、無理するなという啓示かもしれません。これを機会に、夫婦お互い体調を整え直します。
金曜の午後8時半。職員室に5名残っている。これが本当に最後のヤマになるだろうとの予感あり。どうせ、テニスも出来ないしと、土日の休日出勤も考えたけれど、考え直して、がむしゃらに仕事を片づける。ここんとこの巡り合わせの悪さを一気に解消するように、仕事が捗る。探し物もすぐに見つかり、必要な用紙が目の前にあり、待っていた連絡が向こうから入ってくる・・・。こんなものなのでしょうか?気味が悪いくらい。
なんとか期末考査問題も仕上がり、答辞のめどがつき、連絡のつかなかった保護者と連絡がとれ、就職希望の生徒の会社から研修の連絡が入り(ずっと音無しで心配していました)進学希望の生徒から最後の?AO入試の合格報告が入る・・・。
幸運の女神の機嫌が変わらぬうちにと急いで片づけて、4人を残してお先に失礼する。帰って、嫁ハンのライブ延期の連絡をした後、風呂でゆっくり半身浴しつつ読書。疲れが消えて行きました。なんとも言えぬ解放感。もうこんなに遅い時間まで居残って仕事することもないでしょうし、個人の仕事で、休日出勤することもないでしょう。風呂上がりに久しぶりにビール一杯飲んで眠ってしまう。湿布をするのを忘れていました(苦笑)。
大相撲の春場所は中止?「荒れる大阪場所」は荒れる以前に終わってしまうのでしょうか?どうせなら大阪特有の厳しいヤジの中やればいいのです。まじめにやれ!八百長ちゃうやろな?と言われつつ、しっかりした相撲を見せればいいのに。
バレーボールVリーグ女子をテレビで観戦。6連敗中のトヨタ車体が、怪我で療養中だった今西キャプテンの復帰もあって逆転勝ち。彼女の笑顔と気合に圧倒されました。えらいっ!
ゆく人々
ジョン・バリー氏 英作曲家 77歳
【ロンドン31日AFP時事】「愛と悲しみの果て」や「007」シリーズの映画音楽を手掛け、多くのアカデミー賞を受賞した英作曲家のジョン・バリー氏が30日、心臓発作のためニューヨークで死去した。77歳だった。家族が31日、明らかにした。
英情報部員ジェームズ・ボンドが活躍する「007」シリーズの音楽で知られ、「007ゴールドフィンガー」「007は二度死ぬ」などシリーズの11作の作曲や編曲に携わった。同シリーズ以外でも活躍し、「愛と悲しみの果て」「ダンス・ウィズ・ウルブズ」「冬のライオン」「野生のエルザ」でアカデミーの作曲賞や歌曲賞を受けた。
1933年、英国のヨーク生まれ。父親が映画館を経営していたため、幼い頃から映画に親しんだ。
007もよかったけれど、個人的には「野生のエルザ」が好きでした、主題歌「ボーン・フリー」は歌えます(笑)。
マリア・シュナイダーさん 58歳(仏女優)AFP通信によると、2月3日、パリで病気のため死去。
1972年のベルナルド・ベルトルッチ監督映画「ラストタンゴ・イン・パリ」で、マーロン・ブランドの相手役を演じ、体当たりの演技が評判を呼んだ。「さすらいの二人」(75年)ではジャック・ニコルソンと共演した。薬物中毒に苦しんだこともあるが、2008年まで映画に出演した。(パリ支局)
どこか危うい、アンニュイな感じの女優さんでしたが、そのままの人だったのかなあ。
最近印象に残った言葉から
高島政宏さん
父親(高島忠夫さん)の病気(うつ病)を機会に世の中を見る目が変わった。思いやりの気持ちも自然に芽生えた。前をゆっくり歩く老人や、セリフが入らない年輩の役者も父の姿がダブり、暖かなまなざしで見られるように。僕も45才。いずれそうなるのかと。おれバリバリだと思っていた頃とは、見方が違いますね。
病気が周囲の人を育てることもあります。
2011年2月3日
「 春近し 時計の下に 眠るかな 」 細見 綾子
節分。イワシと、巻き寿司(運を巻き込むとか)を夕食にいただく。今年の恵方は南南東だそうですが、今日も疲れ切っていて、さすがに丸かぶりをする元気はありません(苦笑)。
卒業式が見えているのに、諸費も納まっていないし、出席のあぶないヤツがいるし・・・心配が絶えません。それでも、答辞や卒業式で歌う歌の練習、茶話会の段取り、グループ写真の撮影、個人ロッカーの整理・・・粛々と準備は進めてゆかねばなりません。
「裏切られた」、「信じられない」という舞い上がったマスコミ関係の報道する言葉が信じられない。相撲界の八百長疑惑、いや事件。そんなのほとんどの人が驚いていませんよ。かねてより週刊誌「ポスト」「現代」でも実名を挙げてさんざん報道されたではありませんか?伝統ある個人の格闘技。団体競技と違って微妙な要素は昔からあります。
歌舞伎の好きな演目「引窓(ひきまど)」は抜群に強い関取である主人公が、事情があって負けてやった相手とのやりとりから幕が開きます。
相撲が純粋なスポーツなどと思っていません。もっと微妙なもの。芸能とも言い切れない、でもある面、お神楽などと通じる点は感じます。もちろん今回の件で処分は当然ですが、(理事長「過去に一切なかった」ではないよ)もっと気長にみてやりましょう。
最近印象に残った言葉
「 失敗(しくじ)ったから死にゃあいい?
オイ若造、よく聞けよ。
世の中そんな甘ぇもんじゃねぇんだ。
そりゃ生きてる方が辛いよ。
みんな同じだ、お前だけじゃねぇ。
失敗った上に手前ェだけ
逃げるなんて神様が許すわけがねぇ。
食いしばる歯が無くなっても
生きてみろ!」
落語・歌舞伎「文七元結(ぶんしちもっとい)」より
好きな話です。大川へ身投げしようとした手代、文七を助けてしまう主人公。説教のついでに、娘が自分の為に身売りして作った50両をその手代にやってしまう・・・ばかだねえ、と笑いつつ、ほろっとくる話です。生き抜くことの大切さ。きれいなハッピーエンドもうれしい。最近は談春の落語、勘三郎(病気が心配)の舞台が有名ですが、好きだったのは先代、尾上松禄さんの舞台です。粋で、豪放で、おっちょこちょい・・・登場したら、「紀尾井町!」(松禄の住まい)と声が掛かって、楽しい舞台でした。
2011年2月2日
「 寒ブリを 煮る幸せや 永らえて 」 原田 マサ
この冬はブリが大豊量だとか。例年の何十倍も獲れて、値段は半額くらい。これって「ブリ長者
」を生むのでしょうね。来年以降の漁獲も心配ですが、とにかくこの冬はおいしいブリをいただきましょう。
足の痛みは大分引きました。車通勤を申請し、校内の移動もエレベーターを使わせてもらい、プリント
配布も「取りにきてや!」と甘えています。万歩計は今日は9000歩。
医者でもらった湿布薬は冷でも温でもないヤツ。鎮痛剤はいりません、と言ったのに、とりあえず
と、と出してくれたので、嫁ハンに渡す。私には酒がある!
グルコサミンとかコンドロイチンとか、膝痛に効くというサプリ関係をテレビで盛んに宣伝しているのが、妙に目に付きます。うーむ。
最近読んだ作品
「 竜宮 」 森 絵都
フリーライターとして活動する主人公「私」のライターとしての原体験。「おばあさんと噛みつき亀」引き取り手のない亀を預かったひとり住まいのおあばさん、そこに世話しにゆく子供達。投書から浮かんだきれいな構図をあたまから鵜呑みにして記事にしてしまった。その裏にイジメの問題があったことを知らないで・・・。
しばらくして訪れたその町で・・・「私」は亀を持ち込んだ子供が、亀の存在でかろうじて他の子供と繋がっていたが、記事になったことで亀裂が生じ、結局転校してゆき、亀を扱いきれなくなったおばあさんは亀を手放し、その後すぐ亡くなったと聞く。
記事として採り上げることの功罪。恐ろしさ。人の人生を左右してしまうこともままあるのですね。
2011年2月1日
「 先生が ニコッとして言う がんばるな 私の中で がんばれになる」 現代学生百人一首より
北海道 久島 沙貴さん
今日、やっと内定が決まった生徒。5社目の吉報でした。
卒業式まで40日。まだ諸費を払ってくれない家があるので、そろそろ家庭訪問をしなければならなくなりそうです。やれやれ。
いつの間にか2月。カレンダーを捲ってゴミ箱に入れようとして、もういちど眺める。1月は二条城の二の丸庭園の写真でした。どうも庭のバランスが変。池と石橋と周囲の松の釣り合いが取れていない。しばらく眺めて、その原因に思い当たる。庭の奥の楠が大きくなりすぎているのです。ここまで大きくなったらもう切れないだろうなあ。私が庭師だったら、その勇気は無かったでしょう。でも一流の庭師なら切るのでしょうね。
ふと思い出した年末の番組。イングリッシュガーデンの特集で、カリスマと呼ばれる庭師の姿勢に驚きました。常に庭に向かいつつ、カメラを持参してあちこちを撮影。人の目に見えにくい花の色のバランスを確認、邪魔になる花を躊躇い無く切る、抜く、排除する・・・。その冷徹さに感服しました。雑然としているようで、細かい計算の上に立っているのですね。
急にこの3月の早期退職を決めた嫁ハンの友人の言葉。もう、心身が持たないらしい。気持ちはすっきりしたのに、なかなか3月が来てくれません。わかります。
4年前に早期退職、彫刻の道に打ち込んでいた?悪友、堀氏の3回目の個展。日曜夜に行われたオープニングパーティに足を引きずって出掛ける。なかなか多彩な作品群でした。2回目の時は手伝えたのに、今回私はノータッチ。でも、たくさんの人が集まってくれて、和やかな雰囲気。堀氏も顔つきがぐっとおだやかになっている。ええことや。懸案だったフィジーへの移住は、彼の地の政情不安もあって、立ち消えの気配。寂しいなあ。
2次会も早めに失礼。やはり、きちんと足を診てもらおうと月曜の夕方に病院へゆく。レントゲンを撮られまくる。
かなり運動をしてますね、どれくらい?
はい、仕事で一日1万4千歩ほど歩いて、週2回、計6時間テニスをしています。
やり過ぎです。左足の膝の軟骨がすり減っています。当面、運動は控えて太股の筋肉を鍛えるトレーニングを。
ええーっ!では、テニスは?エントリーしている2月20日のマラソンは?
無理っ!
泣く泣くテニススクールとテニス仲間に連絡。しばらくおとなしくします。
先日、河内長野の教え子のお祖母ちゃんのお悔やみに行った話を書きましたが
その教え子(現在京都在住)にメールしたら・・・
別れ際に先生(私)が息子(小六)をハグして
「遊びや!」と言ってくれたこと
息子が、学校の先生やのに、と驚いて、喜んでいました・・・。
憶えていません(苦笑)。
でも、酔っぱらっていても「勉強しいや」などと言わなかった自分を褒めてやりたい(苦笑)。
しっかり遊んで元気に育って、21世紀を生き抜いてほしい。彼が100歳まで生きたら22世紀です。どんな世紀になるのだろう。